腹膜透析用接続チューブ 算定
腹膜透析用接続チューブ 算定と定義
腹膜透析用接続チューブは、厚生労働省の材料価格基準(特定保険医療材料)に「051 腹膜透析用接続チューブ」として収載され、価格例として12,800円が示されています。
一方で、算定の出発点は価格よりも「定義に合うものを、定義どおりに使っているか」です。
通知上の定義では、腹膜透析療法を実施する際に、腹膜透析用カテーテル又は回路、交換キット、腹膜透析液容器または排液用バッグと接続する目的で使用するチューブであることが示されています。
医療現場では「延長のために何となく使ったチューブ」や「他の部材の代替として流用したチューブ」が発生しがちですが、特定保険医療材料は薬事承認・認証された使用目的以外で用いた場合は算定できない、という一般ルールに直撃します。
このルールは“レセプト上の形式”ではなく、実際の使用目的の適否に踏み込みやすい点が重要です。
つまり、記録(看護記録・透析記録・指示簿・物品請求)で「何と何を接続する目的だったのか」を追える形にしておくことが、算定実務では最大の防御になります。knowlety+1
参考:材料価格基準(051 腹膜透析用接続チューブの収載と価格の根拠)
厚生労働省:特定保険医療材料及びその材料価格(材料価格基準)
腹膜透析用接続チューブ 算定と材料価格
材料価格基準の別表には、腹膜透析関連として「腹膜透析液交換セット(交換キット、回路Yセット、回路APDセット等)」と並んで「腹膜透析用接続チューブ」が掲載されています。
この並びは実務上の示唆があり、「交換キットや回路(Yセット/APDセット等)」と「接続チューブ」は同じ腹膜透析周辺物品でも“機能・定義が別物”として整理されている、と読み替えると混乱が減ります。
たとえば、回路APDセット(5,470円)や回路Yセット(884円)などが同じ資料内に価格提示され、用途に応じて区分が分かれていることが分かります。
現場でよくある誤解は「APD周辺で使ったチューブ=接続チューブで算定できるはず」という短絡です。
しかし、通知の定義は“腹膜透析用接続チューブとして薬事上の位置づけを持つもの”で、かつ“接続対象と目的が定義どおり”であることを求めます。knowlety+1
そのため、物品名が似ている(販売名や写真が近い)だけで同一視すると、算定根拠が弱くなります。knowlety+1
ここでのコツは、納品伝票・SPDマスタ・レセコンの材料コードの突合だけでなく、最終的に「承認/認証上の一般的名称・類別が定義に合致するか」を確認する運用を組むことです。knowlety+1
地味ですが、監査で強いのは「価格」より「定義と記録」です。knowlety+1
腹膜透析用接続チューブ 算定と回路
腹膜透析領域の物品は、材料価格基準上「腹膜透析液交換セット(回路・Yセット、回路・APDセット、回路・IPDセット等)」のように“回路”として整理されるものと、別枠で“接続チューブ”として整理されるものがあります。
この区別は、請求入力の際に「回路を入れたのに、さらに接続チューブも同目的で入れてしまう」など、二重計上の疑いを招きやすいポイントでもあります。
特にAPDでは周辺部材が多く、交換キット・回路・接続チューブの境界が施設ごとの物品運用で曖昧になりやすいので、院内で“接続チューブとして算定する具体例・しない具体例”を作って教育するのが安全です。
チェック観点を、実務向けに最小限で置くなら以下です。
- 🧩 物品が「腹膜透析用接続チューブ(051)」として収載されるカテゴリか。mhlw+1
- 🔗 使用目的が「カテーテル/回路/交換キット/透析液容器/排液バッグとの接続」になっているか。
参考)腹膜透析用接続チューブ – 令和6年度診療報酬改…
- 📒 記録に“接続した対象”と“実施日”が残っているか(物品払い出しと一致するか)。knowlety+1
また、意外に盲点なのが「緊急対応」や「一時的な運用変更」です。
機器トラブルや搬送などで“いつもと違う接続”が発生すると、現場は安全側に寄せて組み替えますが、算定側では「定義どおりの目的だったか」を説明できるよう、簡単なメモでも残す方が結果的に全員を守ります。knowlety+1
腹膜透析用接続チューブ 算定と在宅
在宅で腹膜透析関連材料を扱うときは、特定保険医療材料の一般的事項として「薬事承認又は認証された使用目的以外に用いた場合は算定できない」という原則がより効いてきます。
在宅は院内よりも“実物の使用状況”が見えづらく、記録の粒度が落ちた瞬間に、算定の説明が「物品を渡した」だけになりがちです。
そのため、在宅では「いつ・何の目的で・どの患者に・どの規格(該当品)を支給したか」を、訪問看護記録や指示書、材料管理の台帳で整合させる発想が有効です。
また、Q&Aベースの算定相談でも「在宅管理料を算定している時に、腹膜透析用接続チューブを在宅材料として算定できるのか」といった悩みが繰り返し出ており、現場で迷いやすい論点であることがうかがえます。
この手の論点は施設の算定体系(どの管理料・指導管理料と組み合わせるか)や運用で結論が変わり得るため、ブログ記事としては“断定”よりも「根拠資料(告示・通知)に照らして確認すべき要素」を列挙し、院内ルールに落とす導線を作るのが安全です。mhlw+1
特に、患者や家族が自己判断で物品を追加購入・持参してしまうと、保険給付の整理が難しくなるため、支給ルールの説明を患者教育に組み込むことが実務上の事故予防になります。
参考)https://pharmacist.m3.com/column/chouzai_santei/6633
参考:特定保険医療材料の「算定できない」基本ルール(薬事承認外使用など、総論の根拠として使える)
腹膜透析用接続チューブ 算定の独自視点
検索上位の記事では「価格」「定義」「算定要件」が中心になりやすい一方で、実務の落とし穴は“言葉の揺れ”と“物品マスタの揺れ”にあります。
同じ「接続チューブ」でも、院内では「延長チューブ」「コネクティング」「回路」など複数の呼び方が混在しやすく、レセコン入力担当・現場看護・物流担当で指している物がズレると、算定根拠が薄くなります。
このズレは、単なる事務ミスというより、感染対策や在宅指導の文脈でも混乱を増やすので、用語を統一するだけで臨床・請求の両方が安定します。
独自におすすめしたいのは「“定義の日本語”を、そのまま院内チェック項目に変換する」方法です。
例えば、接続チューブの定義は接続対象(カテーテル/回路/交換キット/透析液容器/排液バッグ)が明確なので、これをチェックリスト化して、記録テンプレに✅で残せるようにすると、監査対応が一気に強くなります。knowlety+1
さらに、材料払い出し時に“患者ID・実施日・使用目的”を最低限ひも付ける運用(紙でも可)を作ると、在宅・外来・病棟のどこでも説明可能性が上がり、「算定できる/できない」を現場の感覚ではなく根拠で判断できるようになります。knowlety+1
最後に、意外と効く小技として「材料価格基準の該当行(051)を院内共有フォルダにPDF保存し、マスタ改定時に見直す」運用があります。
点数や算定体系の変更に比べれば地味ですが、腹膜透析は物品点数が多く、マスタ更新漏れがそのまま返戻・査定につながるため、“更新の仕組み”が実は最大のリスク対策になります。mhlw+1

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