腎結核 症状
腎結核 症状:無症状と膀胱刺激症状(頻尿・排尿痛)
腎結核は、病変が腎臓内に限局している間は「ほとんど症状がない」ことがあり、症状だけで拾い上げにくい疾患です。
一方、感染が尿管・膀胱へ波及すると、頻尿、排尿痛、残尿感などの膀胱刺激症状が前面に出やすく、臨床的には「治りにくい膀胱炎様症状」として遭遇します。
この段階では、一般的な抗菌薬で一時的に症状が揺れることもあり得るため、「症状の反復」と「尿所見の持続」をセットで評価する姿勢が重要です。
また、結核は局所症状だけでなく、倦怠感、微熱、寝汗、体重減少などの全身症状を伴うこともあるため、泌尿器症状が軽くても問診で拾い上げます。
腎結核 症状:血尿・膿尿と無菌性膿尿
腎結核では、病変が腎杯・腎盂へ及ぶと膿尿や結核菌尿がみられ、尿所見が診断の入口になり得ます。
特に重要なのが無菌性膿尿で、一般細菌培養で原因菌が証明できないのに膿尿が続く状況は、尿路結核を疑う典型的な場面です。
血尿は肉眼的でない顕微鏡的血尿として現れることもあり、膀胱刺激症状+血尿(または膿尿)の組み合わせは見逃せません。
尿が濁る(膿尿)・血尿が混じるといった訴えがあっても、尿路結石や腫瘍など鑑別が広いので、「無菌性膿尿」という言葉で検査戦略を切り替えるのが実務上のコツです。
腎結核 症状:尿培養・PCRと画像(CT・尿路造影)
腎結核の診断では、尿中の結核菌を「特別に探す」検査が必要で、抗酸菌染色、抗酸菌培養、PCR法が組み合わされます。
抗酸菌培養は結果判定に時間がかかり得る一方、PCRは迅速性の面で補助となるため、臨床状況に応じて同時並行で提出する設計が現実的です。
画像診断では超音波やCT、排泄性または逆行性の尿路造影などが行われ、水腎症、腎盂腎杯の破壊像(虫喰い像)、腎の萎縮、石灰沈着などが手がかりになります。
「尿所見が強いのに一般細菌培養が陰性」「症状が長引く」のようなミスマッチがあるとき、尿検査の追加(抗酸菌・PCR)と画像を早めに揃えると診断の遅れを減らせます。
腎結核 症状:進行(水腎症・腎機能障害・高血圧)
腎結核が進行すると、尿管狭窄などにより水腎症を来し、背部痛などを起こすことがあります。
病変が破壊・線維化を進めると、腎盂腎杯の拡張や腎の破壊、空洞形成、尿管狭窄、萎縮膀胱など、不可逆に近い泌尿器合併症へ進展し得ます。
さらに両側腎障害では腎不全に至り得て、片側でも腎血流低下が高血圧の原因になることがあるため、単なる「慢性の排尿症状」として扱うのは危険です。
腎結核を無治療で放置すると治療不能な腎障害につながり、透析が必要になる可能性もあるため、症状が軽い時期ほど早期診断が重要です。
腎結核 症状:独自視点(治りにくい膀胱炎+無菌性膿尿で検査スイッチ)
検索上位の説明では「頻尿・排尿痛・血尿・膿尿」が並びがちですが、現場の意思決定で効くのは“検査を切り替える合図”を明確に持つことです。
合図の一つが、膀胱炎様症状があるのに一般細菌が出ない(無菌性膿尿)という一点で、この時点で尿の抗酸菌培養とPCRを追加するだけで、診断の分岐が大きく変わります。
もう一つは、泌尿器症状に全身症状(微熱・寝汗・体重減少など)が乗っているケースで、結核としての全身性の視点を持つと、問診・検査の組み立てが速くなります。
治療面では、多剤併用療法が基本で、典型的にはイソニアジド・リファンピシン・ピラジナミド・エタンブトールを中心とした初期治療後に、イソニアジドとリファンピシンの併用へ移行する枠組みが一般的であり、自己中断は耐性化リスクを高めます。
検査(尿中結核菌、PCR)を解説。

画像(CT・尿路造影、虫喰い像、水腎症など)を解説。

無菌性膿尿=尿路結核を疑うサイン。
