吸着カラム 種類 と 血漿吸着
吸着カラム 種類 と 血漿吸着(PA)
血漿吸着(PA:plasma adsorption)は、血漿分離器で分離した血漿を吸着カラムに通し、病因物質を特異的・選択的に除去したうえで、その血漿を破棄せず患者に戻すアフェレシス療法です。
この「捨てない」設計により、単純血漿交換(PE)のような置換液を原則必要としない点が、現場のオペレーションとコスト(血液製剤)に直結します。
一方で、選択性が高いほど“狙った物質以外は残す”メリットがある反面、適応疾患・回数・回路の制約が明確なので、安易に「PAなら何でも取れる」と解釈しない姿勢が重要です。
PAは吸着対象で呼び名が変わり、代表的には「免疫吸着(IAPP)」「LDL吸着(LDL-A)」「ビリルビン吸着」に整理されます。
この分類は、単なる用語の違いではなく、リガンド(吸着材)・除去ターゲット・抗凝固選択・併用薬の注意点(例:荷電による相互作用)が実装として変わる、という意味で“吸着カラム 種類”の理解の土台になります。
医療従事者向けには、患者背景(自己免疫、脂質異常、肝不全など)から「吸着するべき病因物質」を決め、そこから“種類”を逆引きする説明が通りやすいです。
吸着カラム 種類 と 免疫吸着(IAPP)
免疫吸着(IAPP)は、自己免疫疾患などで問題となる病原性抗体や免疫複合体、リウマチ因子などの除去を狙う枠組みで、カラムとして「イムソーバ TR-350」「イムソーバ PH-350」「セレソーブ」が挙げられます。
TR-350はトリプトファンをリガンドとして抗AchR抗体や抗ガングリオシド抗体、抗AQP4抗体などを選択的に吸着する、という“分子設計そのものが適応の根拠”になっています。
PH-350はフェニルアラニンをリガンドとして抗DNA抗体や免疫複合体、リウマチ因子などを選択的に吸着する、と整理すると、上司チェックでも「種類の違い=リガンドの違い=臨床ターゲットの違い」が一本線で説明できます。
セレソーブはデキストラン硫酸をリガンドとし、抗DNA抗体や免疫複合体、抗カルジオリピン抗体を選択的に吸着するとされています。
ここで意外と抜けやすい論点が「同じIAPPでも、3カラムすべてが全適応をカバーするわけではない」という点で、カラム名だけ暗記するとミスマッチが起きます。
また、陰性荷電のカラムではACE阻害薬が併用禁忌になる、という注意が紹介されており、薬歴確認が“吸着カラム 種類”の実務に直結します。
吸着カラム 種類 と PMX-DHP
PMX-DHP(ポリミキシンB固定化カラムによる直接血液灌流法)は、敗血症性ショックなどで問題となる血中エンドトキシンを選択的に吸着除去し、病態改善を図ることを目的とします。
構造としては、エンドトキシンに親和性のある抗菌物質「ポリミキシンB」を、ポリスチレン誘導体繊維に共有結合で固定化した繊維がカラムに充填されている、と教材内で説明されています。
原理は、LPSのリピドAがポリミキシンBのアミノ基とイオン結合する、またはLPSの疎水性部分がポリミキシンBの疎水性鎖と疎水結合することで吸着が起こる、という“結合様式”まで落とすと理解が安定します。
実務で重要なのは「開始前の洗浄」と「流し方」で、PMXカラムの充填液は酸性(pH約2)であり、生理食塩液などで所定量以上を洗浄して生理条件に戻してから使用する、と明記されています。
参考)5. カラム : 分析計測機器(分析装置) 島津製作所
さらに、カラムは垂直に保持し、洗浄液(および血液)が下から上へ流れる向き(ラベル矢印方向)で行う、という指示があり、これは単なる作法ではなく“内部構造で表面積を稼ぐ設計”とセットの安全要件です。
最高使用圧力(66kPa=500mmHg)や、血栓形成などによる目詰まりで入口出口圧差が増える点など、圧モニタと記録が必要であることも具体的に書かれており、チェック項目として使えます。
吸着カラム 種類 と 意外な視点
吸着カラムの「種類」を臨床で説明する際、薬剤・蛋白の“どれが吸着され得るか”を同時に考えると、合併症の予防に直結します。
たとえばPMX-DHP教材では、ポリミキシンBに関する相互作用として、麻酔剤・筋弛緩剤・アミノグリコシド系抗生物質との併用でクラーレ様作用(神経筋遮断作用)による呼吸抑制が現れることがある、とされています。
「吸着の話なのに、なぜ薬剤相互作用?」となりがちですが、ICU現場では“カラムの種類”が選択されるタイミング自体が、麻酔・鎮静・抗菌薬投与と重なりやすく、ここを先読みして監視項目(呼吸状態、筋力低下、鎮静深度)を明確化することが安全運用になります。
もう一つの盲点は、PA領域で紹介されているように、陰性荷電カラムではACE阻害薬が併用禁忌という注意があり、薬歴確認が実施可否に影響する点です。
このため、現場での独自の工夫としては「吸着カラム 種類ごとの“禁忌・注意薬”を回路セット手順のチェックシートに統合する」ことで、装置準備と薬歴確認を分断させずに済みます。
吸着は“手技”に見えて、実際は薬物療法・循環管理・装置工学が交差する領域なので、種類の理解を「カラム名」ではなく「吸着材(リガンド)×ターゲット×相互作用×運用条件」で語れると、チーム内コミュニケーションが一段上がります。shimadzu+1
PMX-DHPの構造・原理と手技の注意点(洗浄量、流向、圧監視、相互作用)がまとまっている参考。
https://www.jseptic.com/ce_material/update/ce_material_05.pdf
血漿吸着(PA)の定義、PAの種類(IAPP/LDL-A/ビリルビン吸着)、代表的な吸着カラム(TR-350/PH-350/セレソーブ等)とリガンドの違いがまとまっている参考。
https://ce-journal.net/blood-purification/plasma-adsorption/

カラムクロマトグラフィー シリカマグネシウム吸着カラム 砂コアプレート付き ホウケイ酸ガラス 直径10~30mm 長さ200~400mm(Diam. 20 400mm(H))