流涙 看護
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流涙 看護で原因を見分ける涙道と涙点
流涙(なみだ目)は、涙が「作られすぎる」か「流れ出せない」かで、看護の優先順位が変わります。涙は涙腺から分泌され、涙点→涙小管→涙嚢→鼻涙管を通って鼻腔へ排泄されますが、この経路が詰まると流涙症状が出ます。
まず患者の訴えを「いつから」「片眼か両眼か」「季節性や環境(風・屋外・空調)」「痛み・充血・かすみ」をセットで聞き取ります。涙道閉塞症では涙があふれるだけでなく、涙の停滞で目やにが増えたり、感染が起きると目頭(涙嚢部)が赤く腫れることがあります。
観察のポイントは「涙の出口(涙点)に涙がたまっているか」「下眼瞼縁の皮膚がただれていないか」「目頭周囲の発赤・圧痛・腫脹」「膿性眼脂の有無」です。涙道閉塞が疑われる場合、外来で涙道通水試験(涙点から生食を注入し鼻へ通るか)で評価できることが、説明時の安心材料になります。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/2b60a6cff0fa49a2c83a1a90c846d1da1f42d210
一方、涙道閉塞がなくても、逆さまつ毛などの眼表面刺激で反射性に涙が増えるケース、ドライアイでも一時的に涙が増えるケース、結膜弛緩症で涙点が塞がるケースがあるため、「詰まり」と決めつけず、所見の組み立てが重要です。
次に「背景因子」を拾います。加齢で老廃物が蓄積して涙道が次第に塞がることが多い一方、蓄膿症などの副鼻腔疾患、外傷による顔面骨折、点眼薬の使いすぎ、アレルギー性鼻炎・結膜炎、まれに腫瘍、抗がん剤の副作用でも涙道閉塞が起こり得ます。
病棟や外来で特に見落としやすいのが「点眼薬の使いすぎ」「抗がん剤治療中」「慢性の鼻症状(鼻閉・後鼻漏)」で、問診で拾えるのに紹介が遅れやすいポイントです。
流涙 看護で点眼と眼軟膏を安全に続ける
流涙が強い患者は、点眼しても液が頬へ流れやすく「効いていない感じ」が出ます。その結果、自己判断で回数を増やす・複数剤を連用するなどで、かえって眼表面トラブルを招くことがあります。
点眼回数は病状と薬剤特性で変わり、重症例や刺激で流涙が顕著な場合は30分〜1時間ごとの点眼が必要になることがあります。
また涙点プラグなどで涙点が閉鎖している症例では、薬剤が眼表面に高濃度に貯留しやすく、効果が出やすい反面、薬剤毒性リスクも上がる点が重要です。
看護で実装できる工夫を、現場で使える形に落とします。
・点眼前:眼脂が多いときは清潔なガーゼ等でやさしく除去し、薬液が角結膜に触れる環境を整えます(強い擦過は避ける)。
・点眼時:1回1〜2滴が基本で、こぼれるからといって多量に入れても吸収は増えにくい点を説明します。
・点眼後:可能なら1〜2分の涙嚢部圧迫(鼻側を軽く)で鼻へ流れる量を減らし、眼表面での滞留時間を稼ぐよう促します(医師指示がある場合に限る)。
・泣いてしまう小児や流涙が強いケース:眼軟膏主体に切り替える選択肢があるため、医師に相談しやすい情報として共有します。
副作用の観察も看護の核です。頻回点眼はアレルギー性皮膚炎、アレルギー性眼瞼結膜炎、薬剤毒性による角結膜上皮障害などの副作用発生率を高め、特にアミノグリコシド系は角膜上皮障害を生じやすいとされています。
「点眼で治療しているのに、ヒリつき・充血・まぶたの赤みが増える」「点眼直後に悪化する」などは、感染悪化だけでなく薬剤性も鑑別に入れると、無用な増薬を防げます。
流涙 看護で涙道閉塞症と涙嚢炎を見逃さない
涙道閉塞症は、涙の排出経路が詰まって涙があふれる病態で、目やにの増加や、感染が起きると涙嚢炎として目頭の赤い腫れが出ることがあります。
看護の場面では「涙=軽症」と捉えられやすいのが落とし穴です。涙道閉塞がベースにあると、涙が停滞しやすく感染の温床になり得るため、「目頭周囲の局所炎症」「発熱や倦怠感」「疼痛」「眼脂の性状(膿性)」をセットで評価し、早めに眼科につなげます。
また「涙道閉塞がなくても流涙が起きる」ことを、患者にもスタッフにも共有すると連携が滑らかになります。逆さまつ毛の刺激、ドライアイでも反射で涙が増える、結膜弛緩症で涙点が塞がるなど、同じ“なみだ目”でも機序が違います。
特にドライアイの流涙は、患者が「涙が出るのに乾燥?」と混乱しやすく、点眼の自己中断につながりがちです。刺激→反射性流涙という筋道を説明し、治療継続を支えるのが看護介入の価値になります。
治療は、涙道閉塞では基本的に点眼や内服だけでは治りにくく、閉塞部位を開通させ、シリコンチューブなどを留置する治療が中心になります。
閉塞部位により難易度と改善度が異なり、涙点閉塞では涙点切開、その他はブジーで開通させてチューブ留置、重症例や再閉塞・反復する涙嚢炎では涙嚢鼻腔吻合術が検討されます。
参考:涙道閉塞症の仕組み、診断(涙道通水試験)、治療(シリコンチューブ、涙嚢鼻腔吻合術)、術後に起こり得ることがまとまっています。
流涙 看護で術後と通院を支えるシリコンチューブ
涙道治療後は「患者が安心して日常生活に戻れるか」を左右する観察点がいくつかあります。処置直後は局所麻酔の影響で顔のしびれ感、物が二重に見えることがあるものの、3〜4時間で改善することが多いとされています。
1〜2日程度、涙や鼻水に血液が混ざることもありますが、一般には問題にならない経過として説明されています。
この説明が事前にないと、患者は「合併症では」と不安になり、不要な受診・自己処置につながるため、術前オリエンテーションの質が重要です。
シリコンチューブが挿入できた場合、点眼治療をしつつ1〜2週ごとに外来で涙道洗浄を行い、症状は次第に改善していきます。
多くは違和感が少ない一方、まれに違和感が出る人もいるため、「痛み」「異物感の急な増悪」「充血」「膿性眼脂」「チューブの見え方が変わった」など、受診目安を具体化して伝えます。
チューブは2〜3か月後に外来で抜去できる一方、抜去後に再閉塞して流涙が再発する可能性もあるため、「治療=一回で完結」と誤解させない説明が大切です。
ここで、看護独自の実務ポイント(意外と知られていない落とし穴)を挙げます。
・鼻を強くかむ習慣がある患者:術後の鼻出血や違和感への不安が強まりやすいので、医師の一般的指示の範囲で“やさしく”を具体的に伝えます。
・高齢者で自己点眼が不安定:頻回点眼が必要なケースではコンプライアンス不良が治療不成功の原因になり得るため、家族同席・タイマー・点眼記録など「仕組み」で支えます。
・抗凝固薬内服中:手術前に主治医へ相談が必要とされているため、問診段階で薬剤情報を拾って早期に共有します。
参考:重症例の点眼頻度、流涙が強い場合の眼軟膏の活用、頻回点眼の副作用など「投与の考え方」が具体的に書かれています(感染性角膜炎の章ですが、看護として点眼管理を考える材料になります)。
流涙 看護の独自視点:皮膚ケアと転倒リスク
流涙は眼だけの問題に見えますが、看護としては「顔面皮膚の障害」と「行動の制限」を同時に評価するとケアの質が上がります。涙が常に頬へ流れると、皮膚が湿潤しやすく、擦過やマスク摩擦が重なると発赤・びらんが起こりやすい状況になります(特に高齢者・ステロイド外用歴・アトピー素因など)。
ここで重要なのは、清拭やガーゼで“拭き取り続ける”行為が、刺激性皮膚炎を助長し得る点です。吸水性の良い素材の選択、こすらない拭き方、保湿のタイミングなど、基本ケアの質が症状のつらさを左右します。
さらに、流涙が強い患者は視界がにじみやすく、階段・段差・夜間トイレで転倒リスクが上がります。涙道閉塞症の症状として「常に涙っぽい」「涙があふれる」が挙げられており、視認性低下の訴えに結びつくことがあります。
・夜間歩行がある患者には、病室動線の整理、足元灯、眼鏡の汚れ(涙によるレンズ汚染)の確認をルーチン化します。
・涙でマスクが濡れる患者には、皮膚だけでなく「感染対策上の不快(マスクの湿潤)」もストレスになるため、交換頻度やサイズ調整を検討します。
このセクションは医学的治療の代替ではなく、「流涙を抱えたまま生活する患者の困りごと」を拾う看護の独自価値です。眼科的な原因(涙道閉塞、刺激性流涙など)を押さえたうえで、生活機能に落とし込むことで、患者満足度と安全性が上がります。

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