眼痛と頭痛と吐き気と充血と視力低下

眼痛と頭痛と吐き気

眼痛と頭痛と吐き気:初期対応の要点
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最優先は「失明リスク」

突然の眼痛+頭痛+吐き気は急性緑内障発作を最初に除外し、眼圧と瞳孔・角膜・充血の所見で即時トリアージします。

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眼科と脳神経の二面で鑑別

片頭痛など一次性頭痛も多い一方、視力低下や霧視、片眼の強い痛みがあれば眼科疾患優先で連携します。

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問診は「突然」「片眼」「視界」

発症様式(突然か)、左右(片眼か)、視界変化(かすみ・虹視)で緊急度が大きく変わります。


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眼痛 頭痛 吐き気の急性緑内障発作のサイン

 

突然の強い眼痛に頭痛と吐き気(嘔吐を含む)が同時に出た場合、まず急性緑内障発作(急性閉塞隅角緑内障)を疑い、眼科緊急として扱うのが安全です。

急性緑内障発作の痛みは「目の奥が締め付けられる」ように強く、額・こめかみ、時に歯や顎にまで放散して片頭痛や神経痛と誤解されやすい点が重要です。

また、この痛みは眼圧を下げる治療をしない限り持続しやすく、時間経過で受診が遅れるほど視機能予後に不利になるため、救急外来でも“目の病気の可能性”を明示して眼科コールにつなげます。

医療者向けの実務ポイントとして、以下の「短い所見セット」をルーチン化すると見落としが減ります。

参考:急性緑内障発作の痛みの特徴(眼痛の放散、吐き気、眼圧上昇と治療遅延リスクの説明)

急性緑内障発作ではどのような痛みを感じますか? |急性緑内障発作
急性緑内障発作の「急性緑内障発作ではどのような痛みを感じますか?」に関する現役医師の回答がご覧になれます。

眼痛 頭痛 吐き気と片頭痛の鑑別

眼痛と頭痛が同時に語られる場面では、実際には“眼科疾患ではない頭痛”が一定数混在するため、表現型(ズキズキ、拍動性、光過敏、持続時間など)を短時間で拾うことが現場で役立ちます。

片頭痛は目の奥や目の上、こめかみ付近の痛みとして自覚されることがあり、吐き気を伴うこともあるので、症状の3点セットだけでは眼科疾患と区別できません。

一方で、急性緑内障発作は「眼圧上昇に起因する強い眼痛」が中心で、放散痛や吐き気が重なるため、視界変化(かすみ)や片眼優位、眼局所所見をセットで確認することが鑑別の要になります。

外来や救急のフローチャート的な考え方としては、次の順番が実務的です。

眼痛 頭痛 吐き気と視力低下の問診

問診は「患者が答えやすい順」に並べると、短時間でも情報密度が上がります。

  • いつから(突然か、徐々にか)
  • 片眼か両眼か(左右差が強いか)
  • 視界の変化(かすみ、見えにくい、いつもと違う)
  • 吐き気・嘔吐の有無(頭痛との同時発現か)

急性緑内障発作の患者は「頭が痛くて吐きそう」「急に見えなくなった」といった訴えで受診し、目の症状が主訴として前に出ないことがあるため、“目の奥の痛み”を医療者側から言語化して確認するのがコツです。

また、痛みが額・こめかみ・顎に放散するという特徴を知っているだけで、「歯痛・顎痛が主訴の頭痛」として誤って歯科や鎮痛のみで帰宅させるリスクを下げられます。

「痛みの部位」「放散」「視界変化」「吐き気」を一枚のチェック表にしておくと、診療科横断の申し送りにも強くなります。

眼痛 頭痛 吐き気と巨細胞性動脈炎の見落とし

“眼痛+頭痛”の文脈で、50歳以上の新規頭痛や視力・視野異常があれば、巨細胞性動脈炎(旧:側頭動脈炎)を鑑別に入れる価値があります。

巨細胞性動脈炎は約3分の2で側頭部頭痛を認め、顎跛行(噛むと顎が痛い)は30〜40%にみられる特徴的症状で、さらに虚血性視神経症により発症初期から視力・視野異常を呈し、約20%が視力の完全または部分消失に至るとされています。

この疾患は「失明に対する配慮」が最重要で、早期からのステロイド治療により失明を防止し得る、というメッセージを救急・一般内科・眼科で共有しておくと診療導線が速くなります。

臨床で使える“気づき”としては次の通りです。

  • 高齢発症の新しい頭痛+視覚症状(かすむ、見えない、視野が欠ける)。​
  • 顎の痛み(顎跛行)や全身症状(微熱、倦怠感)が同時にある。​
  • 眼科疾患(急性緑内障発作など)を否定できても、眼症状が残る場合は血管炎の可能性を捨てない。​

参考:巨細胞性動脈炎の症状(頭痛、顎跛行、視力・視野異常、失明リスク、治療の考え方)

巨細胞性動脈炎(指定難病41) – 難病情報センター

眼痛 頭痛 吐き気の独自視点:放散痛と顎

眼痛・頭痛・吐き気のセットでは、「どこが一番痛いか」よりも「痛みがどこへ広がるか」を聞くほうが、診断の分岐点になることがあります。

急性緑内障発作では、眼の痛みが頭全体や額、こめかみだけでなく歯や顎にまで放散し得るため、患者が“顎の痛み”を主訴として提示する可能性を常に想定しておくと安全です。

この“顎”という単語は、巨細胞性動脈炎の顎跛行(噛むと顎が痛い)とも重なるため、同じ顎でも「痛みの誘因(咀嚼で増悪するか)」「視覚症状の有無」「年齢」をセットにして構造化問診を行うと、眼科救急と血管炎の両方の見落としを減らせます。

実装しやすいチェックとして、患者説明用にも使える簡易表を置いておく方法があります。

  • 眼痛:片眼・急に・目の奥が強い → 急性緑内障発作を最優先。​
  • 顎痛:噛むと顎が痛い+高齢+視力/視野異常 → 巨細胞性動脈炎を疑う。​
  • 頭痛:目の奥・こめかみ・吐き気+光過敏 → 片頭痛も鑑別。​


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