3型3色覚見え方と検査と配慮

3型3色覚見え方

3型3色覚 見え方の要点
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「青—黄」軸が主戦場

3型3色覚(Tritanomaly)はS錐体(青)系の特性が関与し、青〜黄周辺の弁別に偏りが出やすいとされます。青が緑っぽく、黄色が白っぽく感じられる説明は臨床の患者説明で有用です。

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検査は「型」と「程度」を分けて考える

仮性同色表だけで断定せず、色相配列(パネルD-15)や必要に応じて精密検査(アノマロスコープ等)で、型と程度を段階的に評価します。

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医療現場は「色名」より「状態の二重符号化」

色分けは形・文字・配置・明度差を併用し、患者にもスタッフにも誤読が起きにくい設計にします。小さい色表示(LED等)は特に注意が必要です。


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3型3色覚 見え方とS錐体

 

3型3色覚(いわゆるトリタン系)は、短波長に感度を持つS錐体(青)に関わる機能不全が背景にある、と整理すると医療者の説明がぶれにくくなります。

3型(青錐体が正常に機能しないタイプ)では、黄色の鮮やかさが低下して白っぽく見え、青が緑っぽく見える、という臨床向けの言語化が提示されています。

一方で、3型は非常に稀で不明な点も多い、と眼科系の解説で触れられており、患者説明では「個人差が大きい前提」で具体例をすり合わせる姿勢が重要です。

3型3色覚の「見え方」を語るとき、患者が困るのは“青が見えない”のような単純化ではなく、「似て見える組み合わせが特定の状況で増える」点です。

参考)こどもの色覚異常 スマホアプリで確認!

また、色の要素は色相・明度・彩度に分けられ、錐体の情報が変わると主に色相判断が影響を受ける、という枠組みは、説明の納得感を上げます。

参考)https://www.semanticscholar.org/paper/2247f69bdd2f08cc0bae5a7a302d3b343ac2471b

この枠組みを使うと、「色そのものが全部消える」ではなく「色相の判断に偏りが出る」ことを、過度に不安を煽らず説明できます。

3型3色覚 見え方と混同

3型3色覚は青—黄系の弁別が課題になりやすい一方、日常では「色の弁別」より「色名の同定(言語化)」が困難になりやすい、という指摘があり、問診の設計に効きます。

たとえば、色名で答えさせる質問より、「どの位置の表示か」「どの形の表示か」で答えられる質問に置き換えると、コミュニケーションの摩擦が減ります。

医療現場の説明でも「この薬は青」より「青ラベル(上段左)」のように、色以外の手がかりをセットで伝えると事故予防に寄与します。

見え方は、照明・面積・時間差の影響を強く受け、小さい点や細い線は色の弁別が難しくなる、という一般論が紹介されています。

この性質は、注射器目盛りの色、検査機器の小さなLED、モニタ上の小アイコンなど“面積が小さい色サイン”が誤読の温床になることを示唆します。

色分けを使うなら、面積を大きくし、同時比較できる配置にし、さらに形状差を加えるのが安全側です。

3型3色覚 見え方と検査

色覚の評価は「型(どの錐体系列か)」と「程度(生活上の影響の強さ)」を分けて考えると整理しやすく、検査選択の説明にもつながります。

色相配列検査(パネルD-15)は、15色のパネル(キャップ)を色の似ている順に並べ、型と程度を判断する検査として紹介されています。

また、パネルD-15は正常/異常の単純な区別だけでなく、異常の程度を知る検査として重要視される、という説明もあり、スクリーニング後の次の一手として位置づけやすいです。

精密検査としてアノマロスコープは「型と程度が正確にわかる」とされる一方、難しい検査で幼い子どもは理解しにくい欠点がある、と説明されています。

参考)色覚異常|加須の眼科【宮本眼科医院】加須駅徒歩6分

医療従事者向けのブログでは、ここを「全員に同じ検査をする」のではなく、年齢・理解度・困りごとの具体性に応じて段階的に選ぶ、という運用の話に落とすと実務的です。

なお、3型は稀なため典型像に寄せすぎると外れる可能性があるので、検査結果のフィードバックは“生活の場面”とセットで行うのが安全です。

参考)色覚異常 (よくある目の病気 96) | 京橋クリニック眼科…

3型3色覚 見え方と医療現場

医療現場では「色だけで状態を伝える設計」が事故につながり得るため、色に形・文字・配置を重ねる(二重符号化)が基本戦略になります。

実際、赤緑系の話ではありますが、2色LED表示は色覚特性により区別がつきにくいこと、交通信号は短波長寄りの緑を使うなど規格で区別性を担保していることが紹介されており、“規格で守られているもの”と“現場の任意設計”を分けて考える視点が有用です。

3型3色覚を含む色覚多様性では、電子カルテのアラート色、検査装置の状態ランプ、薬剤トレーの色ラベルなどを棚卸しし、「色だけで決まる分岐」を潰すのが実装に近い改善です。

ここで意外に見落とされるのが、スタッフ側が「色分けされていること自体に気づけない」場面があり得る、という指摘です。

つまり、色を頼りにした運用ルールほど、当事者が“ルールの前提”を共有できず、ヒヤリハットが水面下で蓄積しやすい構造になります。

対策として、色ルールを文章化し、チェック項目を色以外(番号・記号・手順)で書くと、教育の再現性が上がります。

3型3色覚 見え方と独自視点

独自視点として提案したいのは、「3型3色覚の患者(またはスタッフ)の困りごと」を、視機能の問題だけでなく“ヒューマンエラー設計”として扱うことです。

たとえば問診で「何色が見えにくいですか?」と聞くより、「薬のラベル」「検査結果のグラフ」「院内掲示」「夜間の表示灯」など“場所×タスク”で困難を特定すると、改善策が直結します。

さらに、色名の同定が難しいという論点を踏まえ、「色で答えさせない説明」「色で指示しない導線」を徹底すると、当事者の努力に依存しない仕組みになります。

加えて、3型は稀であるがゆえに、当事者が「説明しても通じない」経験を積みやすい可能性があり、心理的安全性の確保が医療者側の重要スキルになります。

具体的には、シミュレーション画像を“結論”として見せるのではなく、「近い傾向として」共有し、本人の言葉での修正を歓迎する姿勢が実務的です。

参考)https://www.semanticscholar.org/paper/b889f49844cf9a6f7c6dc793bcfe7e424c45d36c

この運用は、色覚に限らず、痛みやめまいのように主観要素が大きい症状の聴取と同型で、医療面接の質そのものを押し上げます。

医療従事者向けの参考リンク(色の見え方の原理、困りやすい表示、色名と同定の難しさの説明が詳しい)

第2回 色覚が変化すると、どのように色が見えるのか?(色覚バリアフリー)

眼科臨床向けの参考リンク(第3色覚異常の見え方の言語化、患者説明の素材になる)

色覚の話(その2)色覚異常の人の色の見え方(中村眼科)

検査の参考リンク(パネルD-15、アノマロスコープの位置づけが簡潔)

色覚異常(宮本眼科医院)

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