2型2色覚 見え方 錐体 混同色 ガイドライン

2型2色覚 見え方

2型2色覚(D型)の要点
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「見えない」ではなく「混同しやすい」

2型2色覚は色が消えるのではなく、特定の組み合わせが同じに見えやすい特性です(例:赤と緑、深緑と茶色、水色とピンク)。

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錐体(M錐体)の機能が鍵

2型2色覚(D型・強度)は緑に関わるM錐体が欠損または機能せず、L錐体とS錐体の2本で色を感じます。

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医療現場は「色+別情報」が安全

薬剤・ライン・警告表示などを色だけで区別せず、文字・記号・線種・明度差・縁取り・柄を併用します。


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2型2色覚 見え方:M錐体と2色覚の生理

 

2型2色覚は、一般に「D型(Deuteranope)・強度」と呼ばれ、緑の光を受け取るM錐体が欠損または機能していないタイプです。こうした場合でも「色が全部モノクロになる」わけではなく、赤い光を受け取るL錐体と青い光を受け取るS錐体の2本で色を感じます。つまり“色は見えているが、区別が難しい領域がある”という理解が、患者説明でも院内研修でも最重要です。

医療者が誤解しやすい点は、「赤緑が見えない」という言い方が、患者にとって“赤も緑も消失している”印象になりやすいことです。実際には、刺激が2つの錐体の反応で表現されるため、色の世界が二次元から一次元に近い形へ圧縮され、結果として特定方向の色差が小さくなります。臨床コミュニケーションでは、「赤と緑が“同じ系統に寄って見える/区別しづらい”」のように、体験に即した表現へ置き換えると誤解が減ります。

また、D型は「弱度(2型3色覚)」と「強度(2型2色覚)」で困り方が変わります。弱度ではM錐体の感度がL錐体に近づくなど“中間的”な見え方になり得ますが、強度(2色覚)では混同の幅が大きく、色名の共有が難しくなる場面が増えます。問診や説明で「色名」で確認するより、位置・形・ラベル・数値など他の手がかりを併用する設計が安全です。

患者が「色が分からない」と表現した場合でも、何が困っているかは複数あります。①色相の差が小さく感じる、②淡色同士が特に区別しにくい、③周辺光(照明)でさらに紛らわしくなる、④小面積の色(細いライン、色文字)が読めない、などです。これらは“本人の努力不足”ではなく、入力情報(表示側)の設計で改善できる領域が大きい点を、チームで共有すると対策が進みます。

2型2色覚 見え方:混同色と「見分けにくい組み合わせ」

2型2色覚の困難は「混同色(区別できない色の組み合わせ)」として整理すると、現場改善につながります。二色覚でも色は認識できますが、特定の組合せは色の差がほぼ消えてしまい、同じ色に見えたり、別の色群に吸い寄せられて見えたりします。特に医療現場は、警告・識別・優先度などを色で表現しがちなので、混同色の知識は安全文化に直結します。

代表的に、色覚障がいのある人は「赤と緑」「青と紫」「深緑と茶色」「水色とピンク」などが識別しにくいと整理されています。さらに、彩度(鮮やかさ)の低い組み合わせ、たとえば「灰色と淡い水色」「灰色と淡い緑」は識別がより困難になりやすいとされています。医療の紙媒体(検査結果、同意書、院内掲示)では“淡い配色”が好まれやすい一方で、ここが落とし穴になります。

医療者向けの具体例に落とすと、次のような事故未満トラブルが起きやすくなります。

  • 点滴ラインやポートの色分け:赤/緑系の差だけで識別していると取り違えの不安が増える
  • トリアージやリスク区分:色だけ(赤=危険、緑=低リスク)に依存すると、瞬時判断に弱点ができる
  • グラフや検査結果:凡例の色差が小さい、線種が同じ、隣接領域が似た色だと読み違えが起きる
  • カレンダー表示:赤字の休日が黒字と区別しにくく、受診日説明で混乱が起きる

ここで重要なのは、「シミュレーション画像は“そのままの再現”ではない」という前提です。行政ガイドラインでも、掲載される見え方例は“見え方そのものの再現ではなく、見分けにくさの表現”だと注意されています。したがって、当事者確認(院内スタッフ・患者会・当事者モニター)や、複数の評価(白黒コピー、シミュレーター)を組み合わせて評価するのが現実的です。

2型2色覚 見え方:ガイドラインに沿う院内表示・資料デザイン

院内表示や説明資料の改善は、個人の努力ではなく「仕組み」で担保するのが基本です。色覚障がいに配慮した色使いとして、行政ガイドラインは、色だけに頼らず文字情報・記号・線種・縁取り・柄(ハッチング)などを併用する工夫を推奨しています。さらに、見分けにくい色を隣接して使う場合は境界線や地模様を加える、凡例はグラフ内に記載する、といった具体策が示されています。

医療の現場で「すぐ効く」手順に直すと、次のチェックが実装しやすいです。

  • 👁️ 白黒コピー(またはグレースケール表示)で意味が伝わるか確認する
  • 🧾 色名を文字で併記する(「ピンクの用紙」など口頭説明に頼らない)
  • ✏️ 線は色だけで区別せず、太さ・点線/実線など線種も変える
  • 🧩 面の塗り分けには柄(ハッチング、ドット)を使い、色差が小さくても識別可能にする
  • 🧱 色と色の境界を白/黒の細線で縁取りして、輪郭を強調する

特に医療安全で効くのが「明度差」です。色相の差が分かりにくい場合でも、明るさ(明度)の差が大きいと認識が安定します。たとえば背景が濃色なら文字は白、背景が淡色なら文字は黒、といった基本原則を徹底し、どうしても赤系を使う場合は“暗く沈んだ赤”を避けるなど、運用ルールに落とすのが有効です。

一方で「配慮した結果、色覚障がいのない人が見えにくくならない」ことも同時に求められます。ガイドラインでも、色覚障がいへの配慮が別の見やすさを損なわないよう注意喚起があります。つまり、過度に柄を詰め込む、装飾を増やすのではなく、情報の優先順位を整理し、必要な部分だけを強く見せる設計(視線誘導)が医療現場では安全です。

大阪府ガイドライン(見えにくい色の例、明度差、色以外の工夫、チェックリスト

ガイドライン

2型2色覚 見え方:色覚型(P型・D型)と誤解されやすい説明

医療現場では「色覚異常」「色盲」「色弱」などの言葉が混在し、患者側に心理的負担を与えたり、説明が不正確になったりします。カラーユニバーサルデザインの文脈では、P型・D型という分類を用い、さらに強度(2色覚)と弱度(異常3色覚)に分けて整理します。2型2色覚はD型の強度で、M錐体が欠損または機能せず、L錐体とS錐体の2本で色を感じる、という説明が核になります。

ここで、同じ「赤緑系が苦手」に見えるP型とD型の差も、誤解ポイントです。P型(1型2色覚)はL錐体側の問題、D型(2型2色覚)はM錐体側の問題であり、似た困難を示しつつも、色名のずれ方や“紛らわしい領域”が完全には一致しません。したがって、患者に「あなたは赤が見えないタイプです」と断言するのは避け、「どの組み合わせが困るか」を本人の生活場面に沿って確認した方が、役立つ情報になります。

説明で役立つフレーズ例を、医療者向けに言い換えると次の通りです。

  • 「色が見えない」→「色の区別がつきにくい組み合わせがある」
  • 「赤と緑が無理」→「赤〜緑の範囲で、同じ色に見えやすい場面がある」
  • 「色で分かるはず」→「色以外(文字・形・位置)でも確認できるようにする」

また、色覚は“当事者の中でも幅がある”ことを前提にすると対応が安定します。CUDOの説明でも、P型・D型は弱度・中程度・強度に分類があるとされ、見え方の特徴は個々で差が出ます。医療の説明資料やアプリUIは、最初から「誰でも読み取れる冗長性」を持たせるのが結局いちばん効率的です。

CUDO(P型・D型、2型2色覚の定義、色名共有の難しさ)

色覚型と特徴 – NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構 CUDO

2型2色覚 見え方:独自視点(医療安全の“色依存”を棚卸し)

検索上位の解説は「どんな色が見えにくいか」「配色の工夫」に集中しがちですが、医療従事者にとって本当に重要なのは、“院内のどこで色に依存しているか”を棚卸しし、代替情報を設計することです。2型2色覚の見え方は、単にポスターやパンフレットの問題ではなく、投薬・検体・情報伝達・動線など、ヒューマンエラーの起点に入り得ます。つまり「色覚の話」は医療安全の話でもあります。

棚卸しの観点を、部署横断で使えるチェック項目にすると運用しやすくなります。

  • 💊 薬剤関連:ラベル色、シリンジの色、薬袋の色で重要情報を表現していないか
  • 🩸 検体関連:キャップ色、ラベル色、ラック色で検体種別を区別していないか
  • 📈 情報表示:モニタのアラートを色だけで区別していないか(色+音+文言+形)
  • 🚪 導線:フロア案内、病棟案内、外来案内が色だけの地図になっていないか
  • 🧯 緊急:避難誘導、消火器表示、非常口表示が“背景と同化”していないか

ここで意外に見落とされるのが「口頭の色指示」です。たとえば「次は青い紙に書いてください」「緑のファイルを取って」など、スタッフ同士では通じるつもりでも、患者・家族・新人スタッフには通じません。ガイドラインでも、色名だけで対象物を示さず、文字情報(位置や形の説明・記号など)でも理解できる工夫を推奨しており、口頭指示も同じ思想で統一すべきです。

さらに、デザイン改善は“当事者に合わせる”というより、誤読が起きにくい冗長な設計にして全員の作業負荷を下げる発想が現実的です。行政ガイドラインは「2色覚の人に配慮することで異常3色覚にも対応できる」と整理しており、院内の標準仕様を2色覚レベルで点検するのは合理的です。色覚多様性に配慮した設計は、暗所・高齢者・疲労時など、誰にでも起こり得る見落としも同時に減らします。


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