1型2色覚 2型2色覚 違い
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1型2色覚 2型2色覚 違い:錐体(L錐体・M錐体)と病態
先天色覚異常の「1型」「2型」は、異常が主にどの錐体にあるかで整理すると説明がぶれません。1型はL錐体(いわゆる赤錐体)に異常があり、L錐体が欠損している重い型が「1型2色覚」です。2型はM錐体(いわゆる緑錐体)に異常があり、M錐体が欠損している重い型が「2型2色覚」です。これらは“色の感じ方の好み”ではなく、錐体細胞の欠損または機能異常として理解するのが適切だと説明されています。
医療者が患者説明で混乱しやすいのは、「赤=長波長」「緑=中波長」という言葉が、日常の色名と生理学の対応を単純化しすぎる点です。実際の色知覚は錐体からの入力が視神経を介して脳で処理されて成立し、どこかが破綻すると色の認知異常が起こる、という枠組みが提示されています。ここを押さえると、「1型=赤が見えない」「2型=緑が見えない」という誤解(ゼロか100かの理解)から離れられます。
参考:先天色覚異常の分類(1型2色覚/2型2色覚)と錐体の対応の根拠
https://www.gankaikai.or.jp/press/0f7973f1c593a33d6a5c21eea02ccc7e.pdf
1型2色覚 2型2色覚 違い:見え方(混同色・比視感度)と臨床での説明
両者とも赤緑系の弁別が課題になりやすい一方で、臨床説明では「混同色(同じ色合いとして認識してしまう色のグループ)」という語を使うと、患者・家族の納得感が上がりやすいです。混同色の考え方は、色度図上で直線的な関係として整理でき、検査表の設計にも利用されていると説明されています。色の“見間違い”というより、本人の知覚では“同じ色として成立している”と伝えるのがポイントです。
1型と2型の差として、医療現場で特に事故に直結しやすいのは「赤の明るさ」です。比視感度(同じ光エネルギーでも波長で明るさの感じ方が変わる)に関して、1型は赤が暗く見える方向にずれることが示され、赤が沈むことで赤と黒の識別が困難になる場面があると具体例が挙げられています(トリアージタグの赤/黒の誤認リスク)。2型は比視感度が正常に近いが、赤を茶色っぽく捉えることで黒と識別する、という説明が提示されています。
意外に見落とされるのは「見え方の困難=色そのもの」ではなく、「表示の設計(面積、細さ、点灯、交互表示)」で増幅される点です。小さな点や細い図形は色の情報を集めにくく、時間をおいて交互に見る比較(例:LEDの状態表示)では、色覚が正常でも弁別能が下がり、色覚特性があるとさらに困難になりやすい、と具体例で解説されています。救急・病棟・検査室で使う表示灯、薬剤ラベル、採血管キャップ、輸液ポンプの警報表示などは、まさにこの“条件”が揃いやすいので、色だけに頼らない設計・運用へ結びつける説明が重要です。
参考:1型で赤が暗く見えやすいこと、赤黒識別の具体例(トリアージ)
https://www.gankaikai.or.jp/press/0f7973f1c593a33d6a5c21eea02ccc7e.pdf
参考:色覚変化で弁別が難しくなる状況(LED、表示、面積、交互比較などの実例)
1型2色覚 2型2色覚 違い:検査(石原・パネルD-15)と判定の限界
医療従事者向け記事としては、「検査で何が分かって、何が分からないか」を明示するのが安全です。石原色覚検査表は、正常と先天色覚異常の判別で世界的に用いられている代表的な検査として位置づけられていますが、提示条件や誤読パターンの読み方は“診断の入口”です。資料内でも、石原表だけで完結せず、誤読者に別の検査(例:パネルD-15)を行う運用が述べられています。
パネルD-15は、色を順に並べる課題で、混同色線に沿った並べ方が出るなど「程度」に関する情報が得られます。一方で、軽度では正しく並べられてしまうことがあり、正常/異常のスクリーニング能力は高くない、という限界も明示されています。つまり、患者が「石原は間違えたがD-15は通った」場合、それは矛盾ではなく、“色覚特性があるが実用上の弁別が保たれている領域がある”という意味として説明しやすくなります。
「1型か2型かを正確に区別するには特殊な器械(アノマロスコープ)が必要」という整理は、現場の誤解(“検査表だけで型が断定できる”)を減らします。一般外来での説明としては、①まずスクリーニング、②必要なら程度評価、③職業要件や安全性の論点がある場合に追加評価、という段階設計が現実的です。
参考:石原表が代表的検査であること、D-15の位置づけと限界(型/程度の説明)
https://www.gankaikai.or.jp/press/0f7973f1c593a33d6a5c21eea02ccc7e.pdf
1型2色覚 2型2色覚 違い:医療安全(トリアージ・薬剤・表示灯)の落とし穴
医療安全の観点では、「色覚特性がある職員/患者がいる前提で設計されているか」を点検するのが本質です。災害医療の具体例として、赤と黒の識別がつきにくい人が一定割合いること、さらにその識別困難がトリアージタグの運用に影響し得ることが指摘されています。ここは“知っているかどうか”で事故予防のレベルが変わるため、医療従事者向け記事で必ず触れる価値があります。
病棟・外来・手術室でも同型の問題が起きます。例えば「警報=赤ランプ」「正常=緑ランプ」のように、単一のLEDで状態を2色運用している表示は、色の弁別が難しいとメッセージが伝わりにくいことがあり、しかも2つの色を同時比較できない(片方の状態しか見られない)ため難易度が上がる、と解説されています。さらに小さな表示、細い線、薄暗い環境、急いでいる状況が重なると、一般色覚でも見間違いが起こり得るため、“色だけで判断させる設計”そのものがリスクです。
対策は、単に「配色を変える」だけでは足りません。実務で効くのは次のような“冗長化”です(色の代替手がかりを増やす)。
- 文字を併記する(例:「ALARM」「STOP」「高」「中」「低」)
- 形を変える(例:エラーは三角、正常は丸)
- 位置を固定する(例:異常は常に右端)
- 音・振動・点滅パターンを使い分ける(点滅は色より伝わる場合がある)
- 強調色に「濃い赤」だけを使わない(1型では暗く沈む可能性を意識する)
参考:1型では赤が暗く、赤黒識別に困難が出る例(災害トリアージ)
https://www.gankaikai.or.jp/press/0f7973f1c593a33d6a5c21eea02ccc7e.pdf
参考:LEDなど「交互比較」で弁別が困難、面積が小さいと見落としやすい等の実用的ポイント
1型2色覚 2型2色覚 違い:独自視点(「色名」より「タスク」を問診する)
検索上位の記事は「見え方」「検査」「遺伝」が中心になりがちですが、医療従事者向けに一歩深掘りするなら、問診の軸を「色名」から「タスク(業務・生活行動)」にずらすのが有効です。色覚特性のある人が日常で困りやすいのは、“色の弁別そのもの”よりも、眼で見た色に名前を付けること、あるいは色名で指定された対象を選ぶこと(色の同定)である、と具体的に解説されています。つまり「赤と緑が分かりませんか?」より、「この表示灯は状態の違いが分かりますか?」「このラベルの強調は伝わりますか?」と聞く方が、実害を拾えます。
また、本人は「見えない」より「区別しづらい/言い当てづらい」と表現することが多く、周囲がそのニュアンスを取り違えると、説明不足や不信につながります。実際、眼科に相談しても説明が不十分、生活や職業選択の具体的カウンセリングがない、という当事者の声が紹介されており、“診断名を告げて終わり”が問題になり得ることが示されています。医療者向け記事では、疾患説明だけでなく、生活場面の翻訳(患者が困るシーンを言語化する)までが専門性です。
最後に、1型2色覚と2型2色覚を患者に説明する時の定番フレーズ例を示します(外来で使える形に整えます)。
- 「1型/2型は、目の網膜の“色のセンサー(錐体)”のどこが違うかの分類です」
- 「2色覚は“2色しか見えない”という意味ではなく、色の区別が難しい組み合わせがあるという意味です」
- 「1型では赤が暗く沈むことがあり、強調の赤字が目立たない場面があります」
- 「検査は段階があり、スクリーニングと、必要に応じた詳しい評価があります」
- 「困りごとは配色だけでなく、表示方法(文字・形・点滅・配置)で大きく減らせます」
参考:色名の同定が難しいこと、LED表示など実生活の困難が起きる構造
参考:当事者の声(説明不足、生活・職業のカウンセリング不足)を含む資料
https://www.gankaikai.or.jp/press/0f7973f1c593a33d6a5c21eea02ccc7e.pdf

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