耳側半盲と片側
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耳側半盲 片側の定義とパターン
耳側半盲は「視野の外側(耳側)が欠ける」タイプの視野障害で、典型は両耳側半盲(bitemporal hemianopsia)です。
両耳側半盲は「両眼視野の外側半分の全部または一部の欠損で、中央の垂直線を越えない」と整理され、原因として視交叉部病変(例:下垂体腺腫、髄膜腫、頭蓋咽頭腫、動脈瘤、神経膠腫など)が挙げられます。
一方で検索意図の「耳側半盲 片側」は、(1)片眼の耳側半盲(単眼での耳側欠損)、(2)両眼性だが左右差が強く“片側が目立つ”、(3)検査上は片側に見える(アーチファクト/非器質性)など、同じ言葉でも臨床的に複数の状態を含み得ます。
耳側半盲 片側と視交叉の機序(視交叉)
視交叉では両眼の視神経線維のうち「鼻側(内側)網膜由来の線維」が交叉し、これが障害されると異名半盲(例:両耳側半盲)を起こし得ます。
視交叉の中央部が圧迫されると両耳側半盲になりやすい、というのは臨床で最も重要な“定番の対応関係”です。
ただし視交叉近傍の病変は左右対称とは限らず、圧迫方向・病変の偏位・病変サイズの違いで、視野欠損が非対称になって「片側の耳側半盲が目立つ」形で見つかることがあります。
有用:視野欠損パターン(両耳側半盲など)と原因(視交叉部病変)を表で確認できる(鑑別の土台)
MSDマニュアル プロフェッショナル版:視野欠損の種類(表)
耳側半盲 片側の鑑別(下垂体腺腫・髄膜腫・頭蓋咽頭腫・動脈瘤)
両耳側半盲の原因として視交叉部病変(下垂体腺腫、髄膜腫、頭蓋咽頭腫、動脈瘤、神経膠腫など)が一般的とされます。
そのため「耳側半盲が片側に見える」場合でも、視交叉部病変が“まだ典型に完成していない段階”や“左右差のある圧迫”として潜んでいないかを疑う価値があります。
また、同名半盲は視索〜外側膝状体〜視放線〜後頭葉など視交叉より後方の病変で起こるため、耳側半盲(異名半盲)と混同しないよう、垂直正中(中央の垂直線)を越えるかどうかの確認が鑑別の軸になります。
耳側半盲 片側の視野検査(視野検査・MRI/CT)
半盲の診断は視野検査で欠損パターンを地図化し、原因検索としてMRIやCTなど画像検査で視覚経路(特に視交叉周辺)を評価する流れが一般的です。
視野欠損パターンから損傷部位を推定でき、たとえば視交叉の中央部病変では両耳側半盲が生じ得る、という対応関係を押さえると検査計画(眼科での視野→神経画像)を立てやすくなります。
“片側だけの耳側半盲”と読める視野結果が出たときは、単眼視野での再現性、患者の固視状態、疲労、理解度、眼瞼下垂やレンズ縁の影響なども含めて、再検の適否を判断したうえで画像評価に進むと説明が整います。
耳側半盲 片側で起きる「見えているのに困る」(独自視点:生活動作のリスク評価)
半盲は日常生活で物にぶつかる、読み取りが難しいなどの問題につながり得るため、視野の欠け方が軽度でも「どの場面で危険が増えるか」を具体化する支援が重要です。
とくに“片側が目立つ”耳側欠損では、本人は中心視が保たれていると「見えているつもり」になりやすく、混雑歩行・横断・すれ違いでの接触リスクが上がる説明が有用です。
医療従事者向けには、所見の説明を「視交叉などの部位推定(医学的説明)」と「生活場面の危険予測(安全配慮)」の2レイヤーに分けると、患者・家族の理解が進み、受診継続や精査(画像検査)への納得感も得やすくなります。
【絵文字つき・臨床メモ(要点)】
- 🧭 パターンの核:垂直正中を越えるか、耳側(外側)が欠けるか。
- 🧠 典型原因:視交叉部病変(下垂体腺腫・髄膜腫・頭蓋咽頭腫・動脈瘤など)。
- 🔁 片側に見えるとき:左右差のある圧迫、未完成の両耳側半盲、検査条件/非器質性も含め再評価。
- 🧪 検査の流れ:視野検査で地図化→MRI/CTで原因部位を確認。
- 🚶 安全配慮:中心視が保たれても接触事故・読みづらさなどが残り得る。