疲労眼振と疲労現象
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疲労眼振の定義と眼振
医療現場で「疲労眼振」という言葉は、厳密な診断名というより、観察された眼振が“疲労と関連して変化した”という印象語として使われがちです。
一方、めまい診療で頻用されるのは「疲労現象」という概念で、頭位変換などの誘発を繰り返すと眼振が減弱・消失していく所見を指します。MSDマニュアル(耳鼻咽喉領域の眼振解説)では、BPPVの眼振に「潜時」と「疲労現象」がみられること、対照的に中枢性では疲労現象がみられないことが示されています。
つまり、記事内で扱う「疲労眼振」は「疲労現象を伴う眼振」と整理して記載すると、読者(医療従事者)に誤解が少なくなります。
また、そもそも眼振は「意志とは無関係に律動的に反復する眼球運動」である点を共通言語として押さえると、患者の自覚(“目が揺れる感じ”)と他覚(観察・検査所見)のずれを説明しやすくなります。
参考)https://www.nichigan.or.jp/public/disease/symptoms.html?catid=81
眼振は規則性・周期性のある不随意運動として捉えられ、単なる“ふらつき感”とは別に、客観的に評価できる身体所見として臨床価値が高いのが特徴です。jasa-web+1
疲労眼振の潜時と頭位
末梢前庭性(代表例:BPPV)で典型的とされる所見の一つが潜時で、頭位変換後すぐに最大にならず、数秒遅れて眼振が出現するパターンをとります。MSDマニュアルではBPPVの眼振は「3~30秒間の潜時」があり、症状は「弱まって消失する(疲労現象)」と説明されています。
この潜時は、耳石が半規管内を移動して内リンパ流動を生み、クプラ偏位を起こすまでに時間がかかる、という病態理解と整合します(病態の詳細は各ガイド・解説で確認)。
頭位による誘発・増悪は診察の再現性を上げる重要な手がかりです。日本めまい平衡医学会の「眼振・異常眼球運動」解説PDFでも、頭位変換眼振検査を繰り返すと疲労現象で眼振が減弱することが述べられており、検査を1回で終えず再現性や減弱の有無まで観る意義が示唆されます。
なお、頭位眼振は分類や意義が整理されており、誘発頭位・眼振方向・持続・潜時・疲労現象の“セット”で所見を記録することが鑑別の質を上げます。
参考)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jser1971/59/4/59_4_254/_pdf
疲労眼振の疲労現象と末梢
「疲労現象がある=末梢」と短絡するのは危険ですが、BPPVのような末梢性では典型的に疲労現象が観察されることは臨床上の強いヒントになります。MSDマニュアルは、BPPVでは疲労現象がみられる一方、中枢性では疲労現象がみられないと対比しています。
この対比は、救急外来や当直で「危険なめまい」を拾い上げるときに有用で、眼振の“出方”そのものがトリアージに関わります。
疲労現象の評価では、単に「2回目に弱い」だけでなく、(1)反復で減弱するか、(2)持続が短いか、(3)潜時があるか、(4)方向が頭位と整合するか、をまとめて観ると所見の解像度が上がります。jstage.jst+1
また「単なる疲労、寝不足、自律神経の“めまい感”では眼振は生じない」という臨床向けの注意喚起もあり、患者の訴えが強いときほど他覚所見(眼振)の有無を丁寧に取りに行く意義があります。
疲労眼振と中枢
中枢性めまいを疑う局面では、眼振の性状だけでなく随伴症状・経過の情報統合が必須です。Ubieの医師解説では、眼振は脳幹や小脳の障害(脳梗塞、脳腫瘍、脊髄小脳変性症、多発性硬化症など)でも生じ得ること、代謝異常(例:ビタミンB1欠乏によるウェルニッケ脳症)なども原因になり得ることが挙げられています。
「疲労眼振」という言葉で片づけてしまうと、こうした背景疾患の見落としにつながるため、突然出現・進行性・神経症状合併などは“用語より病態”を優先して評価します。
受診先の判断も重要で、Ubieの医師解説では眼振がみられる場合に眼科・耳鼻科・神経内科受診を勧め、突然出現や神経症状合併では脳や内耳の異常が関係しうるため神経内科や耳鼻科も重要としています。
参考)眼振の場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する…
臨床現場では、眼球運動の所見(方向、持続、潜時、疲労現象)に加え、歩行障害、構音障害、麻痺、感覚障害、強い頭痛、意識レベル変化などの赤旗所見を一緒に拾い、検査・紹介の優先度を上げるのが安全です。
疲労眼振の独自視点:視覚疲労
検索上位で語られる「疲労現象(BPPVの眼振が反復で減弱)」とは別に、“視覚疲労(visual fatigue)と眼球運動変化”という切り口を持つと、患者説明や産業保健の文脈で応用できます。視覚疲労を推定する研究では、視覚疲労タスク前後で眼球運動の特徴量(視線計測由来の指標)に差が出る可能性が示されており、主観評価だけでなく眼の反応を使った客観評価の方向性が議論されています。
この文脈で重要なのは、視覚疲労で観察される変化(瞬目、注視、サッカード特性など)は“眼振そのもの”とは別概念であり、臨床の眼振(前庭・中枢疾患のサイン)と混同しない整理です。
外来で「PC作業で目が揺れる気がする」「疲れるとふらつく」という訴えがあった場合、視覚疲労・ドライアイ・自律神経・睡眠不足などの可能性を拾いつつも、他覚的な眼振の有無を確認して“めまい感”と“真の眼振”を切り分ける、という二段構えが役立ちます。taku-jibi+1
さらに、先天性や視機能の問題でも眼振があり得るため、眼振=耳鼻科だけと決めつけず、眼科的評価(視力・眼底・眼位など)につなげる視点も、チーム医療では重要です。jasa-web+1
原因(眼振の概説、日本語で短く整理)。
末梢/中枢の鑑別に重要な潜時・疲労現象(BPPVの典型所見)。
MSDマニュアル:眼振(BPPVは潜時と疲労現象、中枢性は疲労現象なし)
頭位変換眼振検査と疲労現象(検査を繰り返すと減弱する、など実務的な視点)。
日本めまい平衡医学会:眼振・異常眼球運動(頭位変換検査と疲労現象の説明)

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