眼性眼振と眼振
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眼性眼振の定義と衝動性眼振と振子様眼振
眼性眼振を語る前に、臨床記録で「眼振」を正確に分類できることが重要です。眼振は、律動的に反復する不随意眼球運動で、先天性と後天性に大別され、波形としては衝動性眼振(緩徐相+急速相)と振子様眼振(往復の速度差が目立たない)に分類されます。
衝動性眼振は急速相の向きで水平性・垂直性・回旋性などに記載し、誘発条件(注視、頭位、体位変換など)もセットで記載すると、原因推定と紹介の判断が一気にしやすくなります。
一方、乳児期からの眼振(乳児眼振/先天眼振)では、めまいや動揺視を訴えないことが一般的で、視線方向で眼振が弱くなる“null point”により頭位異常(顔を回す、顎の上下)を生じうる点が実臨床の説明ポイントになります。
また、振子様眼振は著しい低視力に伴う場合があるとされ、眼性(眼の先天異常など)と神経系(眼球運動制御系)を同時に疑って眼科的精査へつなぐ姿勢が安全です。
眼性眼振と先天性と後天性と弱視
日本眼科医会の一般向け整理でも、先天的な眼振は弱視や斜視を伴うことが多い一方、後天的な眼振は動揺視を伴い、めまい、脳梗塞、小脳変性疾患、多発性硬化症など“脳や耳の病気”に関連しやすいとされています。
したがって医療従事者としては、「発症時期(乳児期からか、急に出たか)」「動揺視の訴え」「神経学的随伴症状」「内服(抗痙攣薬、アルコールなど)」を最短で拾い、眼科単独で抱え込まない設計が重要です。
眼性眼振(眼科領域で扱う眼振)には、①著しい低視力が引き金になるもの、②眼自体に大きな器質異常がなくても眼球運動の制御が安定しないために視力低下を来すもの、という整理が紹介されており、前者は原因疾患(白内障、黄斑低形成など)の評価、後者は機能改善の介入が中心になります。
意外に見落としやすいのは「患者は眼振そのものを自覚しない」ケースで、周囲が“目が揺れている”ことに気づく、乳幼児健診や視力検査で露見する、という導線を想定して問診項目を用意しておくと現場が回ります。
眼性眼振と視運動眼振と生理的眼振
眼性眼振を鑑別する際、正常者でも起こる生理的眼振の存在は必ず押さえるべきです。動く乗り物の窓から景色を見るときに生じる視運動眼振は、正常な人に起きる生理現象として説明されています。
この“視運動眼振=異常ではない”という知識は、患者説明(不安の軽減)だけでなく、医療者側の誤紹介(緊急疾患扱いの過剰対応)を減らす実務的価値があります。
さらに小児では、生理的眼振が起きること自体が「視力があることの証拠」として乳児の視機能評価に使われる、という実用的な位置づけも示されています。
独自視点としては、救急・当直帯に「眼が動いている=脳卒中?」と短絡しやすい場面ほど、“外界の動きに同期する視運動眼振”と“注視で誘発される注視眼振”を切り分ける一言(いつ、何を見ているときに出るか)を問診テンプレに入れておくと、チームの意思決定が安定します。
眼性眼振とめまいと脳梗塞の鑑別
後天性の眼振は、めまい・動揺視などを伴うことがあり、脳梗塞を含む中枢疾患や耳疾患など多領域の鑑別が必要とされています。
また、眼振には注視で誘発される注視眼振、頭の位置で変化する頭位眼振、体位変換で誘発される体位変換眼振など、誘発条件で分類できる“誘発眼振”があり、誘発様式の確認自体が鑑別の入口になります。
臨床運用としては、眼振の方向・波形・誘発条件をカルテに固定フォーマットで残す(例:水平性・右向き急速相、注視で増強、頭位で変化、など)だけで、耳鼻科/神経内科/眼科の共通言語になり、紹介先での再評価が早くなります。
「眼性眼振」というラベルを付ける場合でも、急性発症・強いめまい・神経症候を伴うなら、眼科的説明で完結させず、脳・耳の評価を並列で走らせるのが安全です。
眼性眼振と治療とプリズム療法と手術療法
眼振は完全に治療する方法がなく、眼鏡、プリズム療法、薬物療法、手術療法などで症状の緩和を目指す、というのが日本弱視斜視学会の整理です。
臨床的には、視機能を下げている要因が「屈折」「頭位異常」「内斜視」「基礎眼疾患」のどれに寄っているかで打ち手が変わり、顔を大きく回して見る/内斜視が強い場合には手術療法が選択されることがある、と明記されています。
また、眼科医会の説明でも、後天性眼振は脳・耳疾患などと関連しやすく他科連携が多いとされており、治療は“眼振そのもの”だけでなく原因疾患への介入が主軸になる場面が多い点をチームで共有すると運用が破綻しにくいです。
実装上のコツとして、医療従事者向け記事では「治療の目的」を“眼振停止”ではなく“見え方(視力・読書速度・疲労)と頭位の最適化”に置き換えて説明すると、患者の期待値調整がしやすく、フォロー計画(眼鏡調整→プリズム検討→手術適応検討)も組み立てやすくなります。
(眼振の基本分類・誘発眼振・先天/後天の整理に有用)
日本眼科医会:「眼球がよく動いている(眼振)」原因と考えられている病気一覧
(眼振の診断・治療管理、乳児眼振/潜伏眼振の臨床的ポイントに有用)
日本弱視斜視学会:眼振
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