スキリージ 薬価 2025の最新情報
スキリージ 薬価 2025で確認すべき製剤別の薬価水準
スキリージはリサンキズマブ(遺伝子組換え)を有効成分とするIL-23p19モノクローナル抗体で、乾癬・乾癬性関節炎・クローン病など複数の適応を持つ高額生物学的製剤です。2025年時点での薬価は、剤型・規格ごとに差があり、外来での費用試算やレジメン設計の際には個々の単位薬価を把握しておく必要があります。
2025年4月1日以降の薬価が公開されている薬価検索サイトでは、例えば以下のような水準が示されています。
| 販売名 | 規格 | 薬価(2025年4月1日以降) | 備考 |
|---|---|---|---|
| スキリージ点滴静注600mg | 600mg 10mL 1瓶 | 190,369円/瓶 | 導入期の点滴投与で使用 |
| スキリージ皮下注75mgシリンジ0.83mL | 75mg 0.83mL 1筒 | 233,885円/筒 | 一部適応で使用される低用量製剤 |
| スキリージ皮下注150mgシリンジ1mL | 150mg 1mL 1筒 | 474,616円/筒 | 乾癬などで標準的に用いられる用量 |
| スキリージ皮下注150mgペン1mL | 150mg 1mL 1キット | 474,761円/キット | 自己注射向けオートインジェクター |
| スキリージ皮下注360mgオートドーザー2.4mL | 360mg 2.4mL 1キット | 502,353円/キット | クローン病など高用量投与に用いられる |
| スキリージ皮下注180mgオートドーザー1.2mL | 180mg 1.2mL 1キット | 259,358円/キット | 中間用量として選択されることがある |
これらの薬価はKEGG MEDICUSや薬価検索サイトでも整合しており、日常診療での費用説明やDPC病院の原価計算の前提となるため、施設内マニュアルにも反映しておくと運用がスムーズになります。なお、発売当初と比べると一部規格で薬価がわずかに引き下げられており、2025年時点の「現行薬価」を確認せずに古い資料を参照すると誤差が生じる点には注意が必要です。
スキリージ 薬価 2025と薬価改定・制度改革の背景
スキリージは2019年に薬価収載されて以降、定期的な薬価改定の対象となっており、2025年時点では直近の改定結果を反映した水準になっています。厚生労働省の「令和7年度薬価改定について(参考資料)」では、中間年改定を含め年4回の薬価見直しの枠組みが掲げられており、実勢価格と乖離した高額薬剤の薬価は今後も調整を受ける可能性があります。
同資料では、平均乖離率を基準とした薬価引き下げの仕組みや、新薬創出等加算・不採算品再算定などの特例的な加算・減算が整理されており、イノベーション推進と国民皆保険の持続可能性の両立が強調されています。スキリージのようなバイオ医薬品は製造コストが高く、一定の加算が付与されやすい一方、市場拡大に伴う再算定や実勢価との乖離是正による薬価調整の影響も受けやすいため、中長期的には「薬価のゆるやかな低下」を前提とした費用計画が妥当と考えられます。
スキリージ 薬価 2025と年間治療費・自己負担の具体的イメージ
スキリージは投与間隔が12週間と比較的長い一方で、1回あたりの薬剤料が高額なため、年間治療費は他の生物学的製剤と同等か、それ以上になるケースもあります。アッヴィ社が公開している乾癬・乾癬性関節炎に対する治療費早見表では、スキリージ150mgペン製剤を標準スケジュールで使用した場合の薬剤料と、診療報酬点数を踏まえた概算外来費用が提示されており、高額療養費制度の自己負担上限を前提にすると、実際の患者負担は月数万円程度に抑えられることが示されています。
例えば、標準的な乾癬患者でスキリージ150mgを0週・4週、その後12週ごとに投与するスケジュールを想定すると、1年目の投与回数は4回、2年目以降は年3~4回となります。1回あたりの薬剤料が約47万円(150mg製剤の場合)であっても、高額療養費制度・重度心身障害者医療費助成・指定難病医療費助成などを適切に組み合わせれば、家計に与える実質的なインパクトは大きく異なり、医療者側から制度活用を含めた費用の見通しを具体的に説明することが、アドヒアランス維持のうえで重要になります。
参考)https://www.abbvie.co.jp/content/dam/abbvie-com2/japan/documents/press-release/2019_0524.pdf
乾癬やクローン病では、他の生物学的製剤からスキリージへスイッチする症例も少なくなく、その際には「これまでより通院頻度が減ることで、総合的な時間コスト・交通費が下がる」という側面も患者にとってのメリットとなり得ます。一見すると薬価が高い製剤であっても、「通院日数の削減」「ステロイド外用の減量による間接コストの軽減」といった観点を含めて総コストを評価することで、患者と医療者の納得感を高めた意思決定がしやすくなる点は見落としがちなポイントです。
参考)医療用医薬品 : スキリージ (スキリージ点滴静注600mg…
スキリージ 薬価 2025と同効薬との比較・使い分けの視点
スキリージが属するIL-23阻害薬や、TNF阻害薬・IL-17阻害薬などの他の生物学的製剤と比較すると、薬価水準や投与スケジュール、適応疾患の違いが臨床現場での選択に影響します。薬価検索サイトではスキリージ皮下注75mgや150mg、360mgに加え、同効薬・同種薬の薬価も並列表記されており、「同じ患者背景・同じ投与期間」で見た場合におよそどの程度の費用差が出るかを把握しやすくなっています。
特に乾癬領域では、投与間隔の長さが生活の質や就労への影響に直結することが多く、患者によっては「薬価がやや高くても、通院・注射の回数が少ない製剤」の方がトータルの満足度は高くなりやすいことが報告されています(海外の患者報告アウトカム研究など)。クローン病など長期にわたりバイオ製剤を使用する疾患では、薬価そのものよりも、長期寛解維持による手術回避・入院回数減少が医療経済的に大きな意味を持つことが多く、スキリージの高い持続効果を評価したうえで「薬価だけにとらわれ過ぎない」説明が求められます。
参考)https://www.yao.tokushukai.or.jp/dl/section/pharmacy/info/2024/info_202402.pdf
また、今後バイオシミラーの登場や新規作用機序薬の上市によって、IL-23阻害薬全体の価格帯が変動する可能性もあり、2025年時点でのスキリージの薬価は「移り変わる基準点」の一つとして捉えておくと、後年の改定時にも説明がしやすくなります。施設として定めている生物学的製剤の使用基準やレジメンにも、薬価改定と他剤の状況を踏まえた見直しを定期的に行うことで、医療の質と経営の両立を図ることが可能になります。
参考)https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001374476.pdf
スキリージ 薬価 2025を踏まえた意外と見落としやすい実務ポイント
スキリージの薬価は単純な「1回あたりの金額」として認識されがちですが、実務では「請求単位」「在庫管理」「シリンジ・ペンの取り違えリスク」など、医事・薬剤部門との連携が不可欠な細かなポイントが存在します。同一成分でもシリンジとペン、オートドーザーで薬価が微妙に異なる場合があり、採用規格の変更やレジメン変更時には、レセプト電算コードやマスター登録の更新漏れがあると請求誤りや返戻の原因となるため、薬価改定のタイミングで「スキリージ関連規格の棚卸し」を行うことが有用です。
また、導入期に点滴静注600mgを用い、その後皮下注製剤へ切り替えるケースでは、DPC包括評価下での原価計算や、医療機関別係数への影響を意識した運用が求められます。外来化学療法室での生物学的製剤投与枠の調整や、自己注射指導料の算定可否など、診療報酬上の細かな取り扱いが年間の収支に影響しうるため、薬価そのものだけでなく「診療報酬との組み合わせ」でスキリージのポジションを整理しておくことが、医師以外のスタッフも含めたチーム医療において非常に重要です。
さらに、スキリージは投与間隔が長い分、「次回来院が数か月先」という状況が生じやすく、次回分の薬剤確保や保険情報の更新(限度額適用認定証の有効期限など)を事前に確認しておかないと、患者が自己負担を一時的に大きく感じてしまうリスクがあります。薬剤部と医事課が連携し、「スキリージ投与患者リスト」を共有しておくことで、薬価改定や制度変更の際に対象患者へ効率的に情報提供できる体制を整えると、患者満足度と業務効率を両立しやすくなります。
参考)治療費早見表
スキリージの費用面に関する公式な患者向け解説と自己負担の目安が掲載されている参考サイト(自己負担額のイメージ作りに有用)
薬価制度全体の見直し方針や中間年改定の考え方を確認したい場合の参考資料(薬価改定パートで参照)
スキリージ各製剤の薬価・効能・用法を一覧で確認できる医療者向けデータベース(製剤別薬価パートで参照)