プロパンテリン先発と薬価と効能

プロパンテリン先発

プロパンテリン先発：臨床で迷わないための要点

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先発名と位置づけ

一般名はプロパンテリン臭化物、先発は「プロ・バンサイン錠15mg」。分類は抗コリン性鎮痙剤（ATC A03AB05）で、消化器症状から多汗症まで適応が幅広いのが特徴です。

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薬価と処方の現実

薬価情報や採用判断では、製剤規格（15mg）と算定回数（1日3～4回）をセットで確認し、患者の実負担とアドヒアランスを同時に見積もるのが安全です。

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副作用と相互作用

口渇・便秘・調節障害など典型的な抗コリン作用に加え、併用薬で抗コリン作用が相加的に増強しやすい点が実務上の事故ポイントです。

プロパンテリンの「先発」は、一般名：プロパンテリン臭化物（Propantheline Bromide）、販売名：プロ・バンサイン錠15mgとして流通しています。

医療用医薬品データベース上では、薬効分類名が「抗コリン性鎮痙剤」、ATCコードがA03AB05として整理されており、同系統薬の比較や相互作用の棚卸しに役立ちます。

「プロパンテリン先発」という検索意図の多くは、“同一成分で後発があるのか”“採用時にどの製品を選ぶのか”に集約されるため、まずは先発名＝プロ・バンサインを起点に情報を揃えるのが近道です。

プロ・バンサイン錠15mgは、KEGGの医療用医薬品情報で薬価「6.1円／錠」、YJコード「1231008F1032」、製造会社「ファイザー」と確認できます。

また、医薬品の先発・後発検索では「先発品（後発品なし）」として扱われており、同一成分・同一剤形の“後発品へ切替”が前提にならない点が実務上の特徴です。

「後発品なし」は“代替不可”を意味するわけではなく、同じ目的（例えば多汗の抑制）でも別成分の抗コリン薬・外用抗コリン薬・非薬物療法などへ設計変更する余地があるため、患者背景と副作用リスクで代替方針を決めるのが安全です。

プロ・バンサイン錠15mgの効能・効果として、胃・十二指腸潰瘍、胃酸過多症、幽門痙攣、胃炎、腸炎、過敏大腸症（イリタブルコロン）、膵炎、胆道ジスキネジー、夜尿症/遺尿症、多汗症などが挙げられています。

用法及び用量は、成人で「1回1錠（プロパンテリン臭化物として15mg）を1日3～4回経口投与、年齢・症状で適宜増減」と整理されています。

医療現場の説明では、抗コリン薬の効果発現だけでなく、日中の口渇や便秘、視覚の調節障害といった生活影響も同時に確認し、服薬回数（1日3～4回）が守れるかを先に合意しておくと中断を減らせます。

副作用として、口渇、便秘、眼の調節障害、頭痛・眩暈・眠気、不眠、心悸亢進、排尿障害、発疹などが列挙されており、いずれも抗コリン作用に由来する症状の点検が基本になります。

相互作用では、三環系抗うつ薬やフェノチアジン系薬剤などで抗コリン作用が相加的に増強し得ること、ジゴキシン等で消化管運動抑制により吸収が高まり得ることが明示されています。

「意外に見落とされるポイント」として、抗コリン作用の“総量”は処方薬だけでなく、睡眠薬・抗アレルギー薬・感冒薬など（患者が自己判断で併用しがちな薬）でも積み上がるため、口渇や便秘を「体質」と誤認しないよう、服薬状況の棚卸しを短いチェックリスト化しておくと安全です。

脊髄損傷（SCI）に伴う過剰発汗に対し、経口プロパンテリンが発汗エピソードを減らした症例報告があり、作用機序は抗ムスカリン作用による汗腺刺激の遮断として説明されています。

この報告では「プロパンテリンは血液脳関門を通過しにくく、通常量では中枢神経系の有害事象が最小限になり得る」と述べられており、“眠気が少ない抗コリン薬”という臨床イメージの背景理解に役立ちます。

一方で、国内では多汗症治療に抗コリン剤が使われ、保険適用がある内服薬としてプロパンテリン（プロバンサイン）が挙げられる、という整理が皮膚科Q&Aにも示されているため、患者へ「適応・保険・副作用」を一枚で説明できるように準備すると外来が回りやすくなります。

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