ビタミンp サプリ dhcとヘスペリジン

ビタミンp サプリ dhc

この記事で押さえる要点
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ビタミンPの正体

「ビタミンP」は欠乏症が定義されるビタミンではなく、主にヘスペリジンやルチンなどフラボノイドの通称として扱われます。

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血流・冷えの根拠の見方

糖転移ヘスペリジンは水溶性と吸収性を高めた形で、末梢血流や皮膚温、自律神経指標への影響を検討した報告があります。

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患者説明での注意点

医薬品ではなく健康食品の枠組みで、過度な疾患治療目的の説明を避け、併用薬・体質・症状背景(貧血、甲状腺、末梢動脈疾患など)を確認します。

ビタミンp サプリ dhcのビタミンPとヘスペリジン

 

ビタミンPは、臨床現場では「ビタミン様物質」や「柑橘由来フラボノイド(ヘスペリジン等)」の通称として登場しやすい概念で、狭義の必須ビタミン(欠乏症が定義される栄養素)とは整理が異なります。

ヘスペリジンは柑橘類果皮に多いフラボノイドで、血管壁や血管透過性に関連する作用が示唆され、「いわゆるビタミンP」として説明されることがあります。

また、ヘスペリジンは水への溶解性が低く食品利用が限定されがちで、そこで糖を付加して水溶性を高めた「糖転移ヘスペリジン」が機能性素材として研究されてきました。

ビタミンp サプリ dhcの糖転移ヘスペリジンと吸収

糖転移ヘスペリジンは、ヘスペリジンにグルコースを転移して水溶性を高め、食品に加工しやすい成分にしたものだと整理されています。

同総説では、糖転移ヘスペリジンはヘスペリジンに比べて生体への吸収性が高いことが期待される、という文脈で紹介されています。

吸収の実態としては、糖転移ヘスペリジンは消化管で糖鎖が切断されアグリコン(ヘスペレチン)として吸収されうることが述べられ、腸内環境による個人差にも言及されています。

ビタミンp サプリ dhcの血流と冷えと毛細血管

糖転移ヘスペリジンの研究では、冷却負荷後の末梢皮膚温の回復や皮膚血流量の回復がプラセボと比較して良好だった、という試験結果が示されています。

冷房環境を想定した全身緩慢冷却の条件でも、末梢(手指・足指)の皮膚表面温度低下が抑制される傾向が報告され、体感評価でも温かさを選ぶ割合が高かったとされています。

血流改善の機序仮説として、血管内皮由来NO産生の促進や、自律神経活動(交感・副交感バランス)への影響が示唆されており、素材説明の際は「機序は仮説段階を含む」前提で伝えるのが安全です。

ビタミンp サプリ dhcとマルチビタミンのビタミンP

DHCの製品文脈では、「マルチビタミン」にビタミンPが配合されている旨が明記されており、ビタミン群と一緒に“ベーシックに補う”設計として提示されています。

一方で「ビタミンP(糖転移ヘスペリジン)」は、みかん由来のヘスペリジンを吸収されやすい形(糖転移ヘスペリジン)にした、という説明で紹介される流通情報が確認できます。

同じ「ビタミンP」という表現でも、マルチビタミンの“ビタミンP”と、単独素材としての“糖転移ヘスペリジン”は、患者が混同しやすいポイントなので、成分名(ヘスペリジン/ヘスペレチン)まで落として説明すると誤解が減ります。

ビタミンp サプリ dhcの独自視点:自律神経と腸内環境

糖転移ヘスペリジンの報告では、末梢体温の制御が自律神経系への作用を介する可能性が示され、心拍変動解析で交感神経活動の抑制や副交感神経活動の亢進が観察されたとされています。

さらに、フラボノイド吸収の個人差が腸内細菌叢の違い(関与酵素の種類や量の差)により大きい可能性がある、という質疑応答の記載は、外来での「効く人・効かない人がいる」説明の根拠として意外に使いやすい論点です。

この視点を加えると、ビタミンPを「血管に良いサプリ」と単純化せず、睡眠、冷えの背景疾患、食事パターン、腸内環境(食物繊維摂取や抗菌薬使用歴など)と合わせて評価する、という医療従事者らしい指導につなげやすくなります。

血流・冷えの作用や自律神経指標の話(糖転移ヘスペリジンの研究背景)に有用:https://www.jstage.jst.go.jp/article/bag/1/2/1_KJ00009004734/_pdf

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