服薬指導英語
服薬指導英語の受付対応フレーズ
外国人患者対応では、最初の1分で「薬局の役割」と「これから何をするか」を示すと、その後の説明が通りやすくなります。公的マニュアルにも、来店時の定型として「I’m the pharmacist.」「Is this your first visit to our pharmacy?」「Let me take your prescription.」などがまとまっています。参考として、くすりの適正使用協議会の英語コミュニケーションマニュアルには、受付〜待ち時間〜会計までの言い回しが網羅されています。
https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
このパートのコツは、難しい英語にしないことです。たとえば「どこで待てばいいか」「呼ばれたらどうするか」を短文で案内すると、患者さんの不安が下がります。マニュアルには「Please wait here until your name is called.」「We will call your name when your prescription is ready.」のように、そのまま貼り付けて使える表現があります。
https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
また、初回確認は事故予防の要で、同マニュアルには「Are you allergic to any foods or medicines?」「Are you taking any medicines now?」などの基本問診が並びます。英語が不安でも、Yes/Noで答えられる質問にしておくと情報が取れます。実務では、患者の母語が英語でないケースも多いため、発音が多少崩れても「ゆっくり・短く・確認しながら」が安全です。
https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
服薬指導英語の用法用量フレーズ
用法用量の説明は、英語力より「情報の順番」で伝わり方が変わります。まず「回数→タイミング→量→剤形」の順に固定すると、聞き手は理解しやすくなります。公的マニュアルでは回数・タイミングの基本として「Take once a day / Take twice a day / Take three times a day」や、「30 minutes after meals」「Immediately before meals」「on an empty stomach」などが整理されています。
https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
量の伝え方では、数字を強調しすぎるより「単位」を揃える方が事故が減ります。たとえば同マニュアルには「one tablet」「one packet」「one drop」などが明記され、患者が目で確認できる単語になっています。粉薬を「packet」と言えるだけで、海外の旅行者にも通じやすくなります。
https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
さらに意外と見落とされがちなのが「間隔」の説明です。マニュアルには「Leave ○○ hours between doses.」が掲載されており、抗菌薬や鎮痛薬などで重要になります。ここで患者が腕時計やスマホを見られるように、「Around ○ o’clock」などの言い回しも同じ資料にあります。
https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
服薬指導英語の飲み忘れ対応フレーズ
飲み忘れ(miss a dose)は、英語対応の中でも「言い間違いが事故につながる」代表テーマです。くすりの適正使用協議会のマニュアルには、飲み忘れ時の対応が複数パターンで示されており、「If you miss a dose, take the missed dose as soon as possible.」「If you miss a dose, skip the missed dose and follow your regular dosing schedule.」「Even if you missed a dose, do not take 2 doses at the next scheduled time.」のように、患者の状況に応じた表現が載っています。
https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
現場でのポイントは、「どれが正解か」をその場で悩まない仕組みを作ることです。たとえば薬局側の運用として、飲み忘れ説明は次の3点を必ずセットで言う、と決めるとブレません。
- ⏳ 思い出したら:as soon as possible
- ⏭️ 次が近いなら:skip the missed dose
- 🚫 2回分は:do not take 2 doses
この3点を言い切った後、患者が不安そうなら「Was that clear?」「Any questions?」と確認し、必要なら紙に書くのが安全です。確認の言い回しも同マニュアルに「Was that clear?」「Is that OK? Any questions?」として掲載されています。
https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
また、飲み忘れ説明の「落とし穴」は、“take it later” のような曖昧表現です。患者が「次も飲む=結果的に2回分」になりやすいので、資料にあるように “do not take 2 doses” を明示した方が誤解が減ります。ここは英語が簡単でも、意味が鋭い表現を選ぶ価値があります。
https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
服薬指導英語の副作用注意事項フレーズ
副作用・注意事項は、すべてを説明するより「危険サイン→行動」をセットにする方が伝わります。田辺ファーマの「病院・薬局で使う外国語会話集」には、注意事項として「Do not drive nor operate machinery as these medicines may cause drowsiness.」や、服用完遂の重要性を伝える「Please continue to use this medication until all prescribed doses are completed, even if the symptoms disappear.」などがまとまっています。
「何か変だと感じたら相談して」という一文は、英語服薬指導の中で最も費用対効果が高いフレーズの一つです。上記サイトには「If you have any other problems, please consult your doctor or pharmacist.」が掲載され、症状を言語化できない患者へのセーフティネットになります。さらに、同サイトでは「Stop taking these medicines and consult your doctor or pharmacist if you have the following symptoms, or if you feel something is wrong while taking them.」のように、中止と相談の指示が明確です。
意外と知られていないのは、「食べ合わせ」や「飲み物」の注意を英語で短く言い切れる資料が、製薬系サイトにまとまっている点です。同会話集には「Do not drink milk, tea or eat grapefruits (including grapefruit juice) for __ hours.」のような具体表現もあり、相互作用を“行動レベル”で伝えられます。医療者側は補足説明をしたくなりますが、まずはこのような定型文で患者の危険行動を止めるのが現実的です。
服薬指導英語の独自視点:通じる英会話の誤解回避
検索上位の多くは「使えるフレーズ集」ですが、現場で本当に困るのは“通じたつもり”の誤解です。ここでは独自視点として、英語を増やすのではなく「誤解を減らす型」を提案します。公的マニュアルにも「Was that clear?」のような理解確認フレーズがあり、説明の最後に必ず挟むだけで事故リスクが下がります。
https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
誤解回避の型(薬局で再現しやすい順)
- ✅ 1文1情報:「Take one tablet.」「After meals.」「Three times a day.」のように分割する(同マニュアルの表現体系がこの考え方に近い)。https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
- 🗣️ 復唱を依頼:患者に “three times” を言ってもらうだけで、回数の誤解が見つかる(理解確認の重要性は「Was that clear?」などの掲載からも読み取れる)。https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
- 📱 時間はスマホで固定:「Around 8 o’clock」など、同マニュアルの表現で“具体時刻”に落とすとズレが減る。https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
- ⚠️ 禁止は強く:飲み忘れ時の「do not take 2 doses」のように、禁止事項は曖昧にしない(資料に明記されている強い表現を採用する)。https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
この型は、英語が得意でなくても実装できます。むしろ「難しい単語を探して沈黙する」より、「短い定型文+確認」の方が患者満足も安全性も上がりやすいです。英語服薬指導は語彙勝負に見えて、実は“手順設計”の勝負です。
https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
権威性のある日本語資料:薬局の受付・問診・用法用量・飲み忘れ・注意事項まで定型文が網羅
https://www.rad-ar.or.jp/siori/pcmanual/pdf/pcmanual-fukusayo.pdf
権威性のある日本語資料:効果と諸注意(運転・飲酒・服用完遂・相互作用・受診目安)の英語例文がまとまっている
https://medical.tanabe-pharma.com/articles/foreign/pharma/eng-caution.shtml

薬学英語の練習帳: OTC医薬品の服薬指導に役立つ英語表現