バリウム検査後気持ち悪い原因と対処法、食事や下剤の注意点

バリウム検査後の気持ち悪さ

バリウム検査後の不快感を解消するポイント
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気持ち悪さの原因

バリウムの性質や副作用、アレルギー反応が主な原因です。空腹状態や検査のストレスも影響します。

💧

正しい対処法

水分を多めに摂り、下剤を正しく服用することが基本です。食事は消化の良いものを選びましょう。

⚠️

危険なサイン

激しい腹痛や嘔吐、24時間以上排便がない場合は、すぐに医療機関を受診してください。

バリウム検査後に気持ち悪くなる原因は?副作用の症状とメカニズム

 

バリウム検査の後に「気持ち悪い」と感じる方は少なくありません。その主な原因は、造影剤であるバリウム自体の性質と、それに伴う身体の反応にあります。バリウムは硫酸バリウムという鉱物を主成分としており、水に溶けにくく、胃や腸の壁に付着することでX線写真に消化管の形状を写し出します 。このドロっとした液体を一度に飲むこと自体が、吐き気を誘発する一因となります。

⛴️ 主な原因

  • バリウムの物理的な刺激:重く粘度の高い液体が胃に入ることで、胃が重く感じられたり、膨満感を覚えたりします 。
  • 発泡剤の影響:胃を膨らませて粘膜のヒダを伸ばすために飲む炭酸ガスの粉(発泡剤)も、ゲップを我慢しなければならないため、吐き気や腹部の不快感につながります 。
  • 下剤の副作用:検査後に処方される下剤は、腸を刺激してバリウムの排出を促しますが、その作用によって腹痛や下痢、吐き気を感じることがあります。
  • アレルギー反応:非常に稀ですが、バリウムに含まれる添加物に対してアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こすことがあります。じんましん、顔面浮腫、呼吸困難などの症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診する必要があります 。

これらの症状は、バリウムが体外に排出されるまでの一時的なものであることがほとんどです。しかし、症状が長引いたり、我慢できないほどの苦痛を感じたりする場合は、合併症の可能性も考えられるため注意が必要です。

バリウム検査後の気持ち悪さへの対処法!食事・水分補給・下剤の正しい使い方

バリウム検査後の不快な症状は、適切なセルフケアで軽減することができます。最も重要なのは、体内に残ったバリウムを速やかに排出することです。そのための3つのポイント「水分補給」「下剤の服用」「食事」について解説します。

💧 1. いつもより多めの水分補給

バリウムは体内で水分を吸収して固まる性質があります。そのため、水分が不足すると便が硬くなり、排出しにくくなってしまいます。検査終了後は、意識的に水分を多く摂取してください。

  • 目安:検査後、できるだけ早くコップ2〜3杯(約300ml以上)の水を飲みましょう 。その後も、1時間にコップ1杯程度のペースでこまめに水分を補給するのが理想です。
  • 飲み物の種類:水やお茶など、カフェインの少ないものが望ましいです。アルコールは利尿作用によって脱水状態を招き、かえってバリウムが固まりやすくなるため、白い便が出終わるまでは控えてください 。

💊 2. 指示通りに下剤を服用する

検査後には必ず下剤が処方されます。これはバリウムの排出を促すために不可欠な薬です。医師や看護師の指示に従い、必ず服用してください。

  • 服用タイミング:通常、検査終了後30分以内を目安に、多めの水で服用します 。
  • 効果時間:下剤の効果が現れるまでには個人差があり、通常4〜8時間ほどです 。夕方になっても便意がない場合は、追加で下剤を服用するよう指示されることもあります。自己判断で服用を中止したり、量を変更したりしないようにしましょう。

🍎 3. 消化の良い食事を心がける

検査当日の食事は、胃腸に負担をかけない消化の良いものを選びましょう。特に、普段から便秘気味の方は、食物繊維を意識して摂ると効果的です。

  • おすすめの食事:うどん、おかゆ、スープなど、温かくて柔らかいものが良いでしょう。また、便を柔らかくする水溶性食物繊維が豊富な、納豆やごぼう、海藻類などを取り入れるのもおすすめです 。
  • 避けるべき食事:脂っこいものや香辛料の強い刺激物、硬い食べ物は胃腸に負担をかけるため、避けた方が無難です。

これらの対処法を実践しても症状が改善しない場合は、ためらわずに検査を受けた医療機関に相談してください。

参考リンク:下剤を飲んでもバリウム便が出ない場合の対処法について、より詳しい情報が掲載されています。
https://mrso.jp/colorda/column/001423.html

バリウム検査後に便が出ない!腹痛や吐き気が続くときの危険なサイン

バリウム検査後の便秘や腹痛はよくある症状ですが、中には注意が必要な危険なサインも隠れています。バリウムが腸内で固まってしまうと、「バリウムイレウス(腸閉塞)」や、非常に稀ですが「消化管穿孔(腸に穴が開く)」といった重篤な合併症を引き起こす可能性があります 。

🚨 こんな症状は危険!すぐに医療機関へ

以下の症状が一つでも見られる場合は、夜間や休日であっても、すぐに検査を受けた医療機関または最寄りの救急外来を受診してください。

症状 考えられる状態
24時間以上バリウム便(白い便)が全く出ない バリウムが腸内で固まっている可能性
どんどん強くなる激しい腹痛、お腹の張り 腸閉塞(イレウス)の疑い
繰り返す嘔吐、吐き気が治まらない 腸閉塞による内容物の逆流
冷や汗、顔面蒼白、意識が遠のく 消化管穿孔による腹膜炎やショック状態の可能性
血便(赤い便や黒い便)が出る 消化管からの出血

特に、以前に腹部の手術を受けたことがある方や、もともと便秘がちの方、高齢の方は腸の動きが弱まっているため、バリウムが詰まりやすい傾向にあります。検査後はご自身の体調を注意深く観察し、「いつもと違う」「おかしい」と感じたら、決して我慢せずに専門医に相談することが重要です。

バリウム検査後の頭痛やめまい、実は脱水症状が原因かも?

バリウム検査後に「気持ち悪い」という消化器症状だけでなく、頭痛やめまい、ふらつきを訴える方もいます。これらの症状は、バリウムそのものの副作用というよりは、検査に伴う「脱水症状」が原因であることが多いです 。

💧 なぜ脱水症状になるのか?

  • 検査前の絶食・絶水:正確な検査のため、前日の夜から食事制限があり、当日は水分摂取も制限されます。この段階で、すでに体は水分不足の状態にあります。
  • 下剤の服用:検査後に服用する下剤は、腸内の水分を便に集めて排出を促すため、体内の水分がさらに失われます。
  • アルコールの利尿作用:検査後にアルコールを摂取すると、利尿作用によって体内の水分が尿として排出され、脱水状態に拍車をかけてしまいます 。

私たちの体は、水分が不足すると血液の量が減少し、脳に十分な酸素や栄養が送られなくなります。その結果、頭痛やめまい、立ちくらみといった症状が現れるのです 。また、胃腸の動きを一時的に抑えるために注射する「鎮痙剤(ちんけいざい)」の副作用として、目がチカチカしたり、めまいを感じたりすることもありますが、これは通常数時間で治まります。

対策としては、やはり「こまめな水分補給」が最も効果的です。検査が終わったら、我慢せずにすぐに水分を摂りましょう。スポーツドリンクなど、水分と電解質を同時に補給できる飲み物もおすすめです。頭痛が続く場合は、市販の頭痛薬を服用する前に、脱水が原因でないかを確認し、まずは水分補給を優先してください。

【独自視点】バリウム検査後の不調はストレスや不安も影響?心因性の嘔気とその対策

バリウム検査後の不快感は、バリウムや下剤といった物理的な要因だけで説明できない場合があります。実は、検査に対する「ストレス」や「不安」といった心理的な要因が、吐き気(心因性嘔気)や腹部の不快感を引き起こしている可能性があるのです。

🧠 なぜ検査でストレスを感じるのか?

  • 味への嫌悪感:ドロっとした独特の風味のバリウムを飲むこと自体が、強いストレスになります。「まずい」という記憶が、次回の検査への不安を増幅させます。
  • 検査中の体勢:ゲップを我慢しながら、検査台の上で何度も体勢を変えることは、身体的にも精神的にも負担がかかります 。
  • 結果への不安:「何か悪い病気が見つかったらどうしよう」という不安感は、自律神経のバランスを乱し、胃腸の働きに影響を与えることがあります 。

このように、ネガティブな感情や緊張状態が続くと、脳の扁桃体という部分が過剰に興奮し、自律神経を介して胃酸の分泌を促したり、胃の動きを異常にさせたりします。これが、吐き気や胃のむかつきにつながるのです。

🌿 ストレスを和らげるためのセルフケア

心因性の不調を和らげるためには、リラックスできる環境を整えることが大切です。

  1. 腹式呼吸:検査後、ゆっくりと鼻から息を吸い込み、口から長く吐き出す腹式呼吸を数回繰り返すことで、副交感神経が優位になり、心身のリラックスにつながります。
  2. 好きな香りを嗅ぐ:ラベンダーやカモミールなど、鎮静作用のあるアロマオイルの香りを嗅ぐのも効果的です。ハンカチに1滴垂らして持ち歩くのも良いでしょう。
  3. 温かい飲み物を飲む:ハーブティーや白湯など、温かい飲み物は胃腸の緊張をほぐし、心を落ち着かせる効果が期待できます。

もちろん、症状がバリウムの排出遅延など物理的な原因で起きている可能性も十分にありますので、まずは基本的な対処(水分補給、下剤服用)を行うことが大前提です。しかし、それらの対処をしてもなお続く原因不明の不調には、このような心理的な側面が関わっているかもしれない、という視点を持つことも重要です。

参考リンク:ストレスと胃腸の働きの関連性について、専門的な解説が記載されています。
https://www.segami-cl.com/column/barium-test/


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