ビリヤードとは何かルールや種類を解説

ビリヤードとは

ビリヤードの基本概要
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テーブル競技

専用のテーブル上でボールをコントロールする室内スポーツ

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技術と戦略

キューとボールを使った精密な技術と戦術が要求される競技

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幅広い年齢層

子供から年配者まで楽しめるユニバーサルスポーツ

ビリヤードの基本構造と仕組み

ビリヤードとは、ラシャと呼ばれる布を張ったスレート(石板)のテーブル上で「キュー」という長い棒状の道具を使い、静止している手球(キューボール)を撞いて的球(カラーボール)に衝突させ、それらのボールが起こすアクションを自分の思い通りにコントロールすることで競い合う球技です 。テーブルはクッションで囲まれており、キューは「タップ(皮)、先角(コツ)、シャフト、バット」で構成されています 。
参考)ビリヤード – Wikipedia
ビリヤードが他の多くの球技と異なる重要な特徴は、体力の優劣や年齢によって勝敗が左右される要素が少ないことです 。そのため子供から年配者まで幅広い年齢層のプレイヤーが楽しむことができ、各プレイヤーの実力に合わせて適切なハンディを設けることで初級者からプロまでが同じテーブルで直接対戦することが可能です 。プレイヤーは常に一人でテーブルへ向かい、静止した球を撞くため、ショットの成否は全て自らのプレイによる結果となります 。
参考)ビリヤードとは – ウィキペディアによるビリヤードの説明 -…
日本では「撞球(どうきゅう)」や「玉突き」とも呼ばれており 、技術の緻密さやゲームを有利に進めるための戦術を競う競技であることからメンタルスポーツのひとつとして位置づけられています 。
参考)ビリヤード

ビリヤードの歴史と起源

ビリヤードの起源については諸説あり、中国、イタリア、フランス、イギリス、スペインのいずれかで発明されたとされています 。歴史的には古く、紀元前400年頃、ギリシアで戸外スポーツとして、円錐形のものへ丸い石を棒で突き当てる競技がビリヤードの原型として行われていたといわれています 。今から2400年以上も前からビリヤードの原型があり、日本の歴史で言うと弥生時代にあたる古い起源を持っています 。
参考)ビリヤードの歴史 – 【KBA】神奈川県ビリヤード協会
かつてはビリヤードは「ベルメル」と呼ばれており、中近東から戻った十字軍兵士がベルメルをヨーロッパへ持ち込んだとする説もあります 。14世紀から15世紀にかけて考案されたとされ、最初はクリケットやクロッケー競技に似た戸外スポーツであったものが室内競技に改良され、ヨーロッパ各地で発達したという説が有力です 。
スペインでは「ビロルダ」というスティックでボールを転がし、2本のポールの間に入れて競技されるものが「ビラルダ」を経て、最終的に「ビリヤード」になったとされています 。1469年には、世界初のビリヤードテーブルがフランスのルイ11世のために作られました 。そのビリヤードテーブルは石版にクロスが敷かれ、真ん中にひとつだけ球を落とす穴があるものでした 。しかし、同世紀の他のフランス国王や教会はビリヤードを「罪深きもの」として見なし、遊ぶことを禁じていた時期もありました 。

ビリヤードの種類とテーブル

ビリヤードには使用するテーブルの規格によって大きく分けて三つの種類があります 。まず、ポケットビリヤードは6つの穴(ポケット)があるテーブルを使用し、日本で最も一般的なビリヤードの形態です 。このタイプではナインボールやエイトボールなどのゲームが楽しまれ、1番から15番までの数字がついた的球のカラーボールと白い手球であるキューボールの16個を使用します 。
参考)ビリヤードの道具にはどんなものがあるの?
スヌーカーテーブルは約12フィートと大型で、小さなポケットが特徴的なテーブルです 。スヌーカーという精密なゲームのために設計されており、より高度な技術が求められます 。
参考)ビリヤードテーブルの種類:デザイン、素材、理想的な設定
キャロムビリヤードのテーブルはポケットがなく、スリークッションビリヤードのようなゲームで使用されます 。インパクトと角度を駆使したスキルフルなショットに焦点を当てたゲームが行われ、手球を他の球(的球)に当てることで点数を競います 。
参考)ビリヤードの歴史・ルール・道具 – スポーツ辞典 – 笹川ス…
プールテーブルは通常7フィートから9フィートの長さで、カジュアルなプレイから競技イベントの両方に適しています 。テーブルベッドは一般的に3分割された石板(スレート)の表面に緑や青などのラシャ(表面の布)が貼られており 、クッションシステムによって囲まれています 。
参考)2.ビリヤード台について

ビリヤードの道具と基本装備

ビリヤードを楽しむために必要な基本の道具には、ビリヤードテーブル、ボール、キュー、チョーク、メカニカルブリッジ(レスト)、ラック(ラックシート)があります 。
キューは手球を撞くための最も重要な道具で、長さは150cm弱、持ち運びがしやすいように真ん中のネジで2つに分割できるようになっています 。先端に近い方を「シャフト」、太い方を「バット」と呼び 、キューの大部分の材質は木材で、その種類は20種類以上あります 。一般的には「堅い」「膨張や収縮しにくい」「経年変化しにくい」などの特性が重要視されます 。
参考)0からはじめるビリヤード
チョークはキューの先端にあるタップに塗る道具で 、ショット時のキューと手球の接触を改善するために使用されます。メカニカルブリッジ(レスト)は手の届きにくい位置にある手球を撞く際に使用する補助具です 。
参考)ビリヤードの道具について解説
ラックは的球を三角形に整列させるための道具で、ゲーム開始時に使用されます 。ボールは樹脂でできており、さまざまな色があり、プレーするゲームによって使用するボールの数が異なります 。

ビリヤードのマナーと基本的な心得

ビリヤードを楽しく安全に行うためには、適切なマナーを身につけることが重要です。まず、道具は大切に扱い、隣のテーブルでプレーしている人への気配りを大切にしましょう 。くわえ煙草でプレーすることは絶対に禁止されており 、テーブルに上ったり座ったりするのもやめましょう 。
参考)ゲームを楽しむための基本的なマナー
プレー中のマナーとして、「お願いします」「ありがとうございました」の挨拶を心がけ 、「ナイスショット」などの声かけも良いコミュニケーションになります。ショットしようとしている人の近くに立つのは避け、ショットする方向の延長線上には近づかないよう注意が必要です 。また、ショットしようとしている人に話しかけたり、大きな音をたてたりしないようにしましょう 。
自分がファウルした時は声を出して相手プレイヤーに申告し 、スクラッチ(手玉が落ちてしまうこと)したら自分で拾うのが基本です 。手球(白ボール)以外のボール(カラーボール)は撞かないようにし 、マッセやジャンプショットの真似はラシャを破いたりボールがあらぬ方向に飛んでしまう危険があるため避けましょう 。
携帯電話等の音源の出るものは電源を切るかマナーモードにし 、手を清潔に保ってお互いに気持ちよくプレーすることが大切です 。
参考)https://salao-calmo.com/wp-content/themes/salaocalmo/images/guide/guide.pdf

ビリヤードの代表的なゲーム:ナインボールとエイトボール

ビリヤードの中で最もポピュラーなゲームがナインボールです 。1番から9番までの数字が振ってある球を使用し、9番のボールを先にポケット(穴に入れる)した方の勝ちとなります 。ゲームでは1番から順番にポケットしていきますが、1〜8番までを相手に落とされても最終的に9番をポケットした方が勝利します 。運と戦略が融合し、初心者から上級者まで楽しめるのが特徴です 。
参考)ビリヤードの基本ルールは?初心者~上級者までわかりやすく解説…
エイトボールは1〜7のソリッドボール(ローボール)と9〜15のストライプボール(ハイボール)をポケットし、最後に8ボールを入れるゲームです 。15個の的球のうち、1〜7をローボール、9〜15をハイボールとしてグループ分けし 、自分のグループボールを全てポケットした後に8番ボールをポケットして勝利を目指します 。
参考)ビリヤードゲームについて
エイトボールの大きな特徴は、ナインボールと異なり順番は関係なく、自分のグループボール内であれば番号に関係なくどの的球からポケットしても構わないことです 。つまり、狙いやすい的球からポケットしていくことができるため、「シュートを決める」というポケットビリヤード最大の快感を簡単に味わうことができます 。しかし、ショットの選択肢が増える分、戦略性と緻密な技術が必要とされます 。
参考)エイトボール
エイトボールでは「コールショット」ルールが適用され、狙っている球と入れるポケットを指定する必要があります 。コールしたポケット以外に入ってしまっても成立せず、8番でコールショットを失敗してポケットしてしまった場合は、その時点で負けとなる厳しいルールがあります 。
参考)ビリヤード初心者 実力差がはっきり分かる!?エイトボールを解…