1型色覚 2型色覚 違い
<% index %>
1型色覚:錐体 L錐体 と赤
1型色覚は、網膜の錐体のうちL錐体(赤錐体)が機能不全または欠損している状態として説明されます。
臨床で押さえるべき差は、「赤の見え方」そのものに加えて「赤が薄暗く見える(明るさの感じ方が低い)」という点で、危険信号に関わる説明の根拠になります。
患者説明では「赤が苦手=赤が見えない」ではなく、暗く沈んだり灰色寄りに感じたりして判断が遅れる場面がある、と“状況”で語ると誤解が減ります。
1型色覚:日常生活 信号 と見え方
日常生活上の重要ポイントとして、1型色覚では「赤が薄暗く見える」ため、赤信号や車のブレーキランプなど“赤が危険を知らせる設計”の場面で注意が必要とされています。
特に夕暮れ・雨天・信号の点滅など条件が悪いと、赤信号と黄信号、あるいは橙黄色の街灯と赤信号の見分けが難しくなることがあるため、運転場面の問診(ヒヤリ経験の有無)を具体化すると実務的です。
現場での指導例としては、色だけで判断しない(位置・形・点滅パターン・周辺状況を併用する)という“多手掛かり化”を提案すると再現性があります。
2型色覚:錐体 M錐体 と混同
2型色覚は、M錐体(緑錐体)の機能不全または欠損が背景にあると整理されます。
頻度・特徴として、黄緑と橙、緑と茶や灰色、青と紫、ピンクと灰色などの混同が起こりやすいという臨床的な“混同パターン”が示されており、問診時の確認項目になります。
一方で2型色覚では「暗く感じる色はない」とされ、同じ赤緑系の誤りでも“明るさの訴え”が前面に出にくい点が、1型色覚との説明上の分岐になります。
1型色覚 2型色覚:検査 石原色覚検査表 とアノマロスコープ
色覚の検査は「見つける(スクリーニング)」と「型を決める(確定)」を分けて説明すると、患者・家族の混乱を抑えられます。
日本眼科学会の解説では、石原色覚検査表や標準色覚検査表(SPP-1)などの仮性同色表はスクリーニングに広く用いられる一方、確定診断にはアノマロスコープという特殊機器が必要で、一般の眼科に常備されないこともあるとされています。
また程度の大まかな判断としてパネルD-15が用いられ、通過の有無で「中等度以下」「強度異常」の目安にする説明があり、職業適性や生活上の支障を“ざっくり評価”する位置づけとして使えます。
1型色覚 2型色覚:意外な視点 黄 青 と代償
患者が「赤が弱いはず」「緑が弱いはず」と理解していても、実際には1型色覚と2型色覚が似た色間違いを示すことがあり、この“ズレ”を医療者側が言語化できると説明の納得度が上がります。
提示されている機序として、両者は「黄」対「青」の対比信号が強く「赤」対「緑」の信号が弱いという共通点があり、どちらの錐体出力が低下しても赤緑対比が減弱するため、結果として似た混同が起き得る、という整理が可能です。
さらに、色覚異常の人は形・質感・光沢・明るさ・鮮やかさ・色の対比、そして記憶や状況把握など“色以外の手掛かり”を経験とともに利用して誤りを減らしていく(代償能力)とされ、医療面接では「工夫の獲得状況」を確認すると支援策につながります。
日本眼科学会:先天色覚異常(頻度、分類、検査、就学・就労の考え方)
日本眼科医会:色覚異常といわれたら(1型/2型の違い、赤の明るさ、信号・照明条件、生活上の工夫、検査の位置づけ)