1型3色覚 見え方 検査 混同色線

1型3色覚 見え方

1型3色覚の要点(医療者向け)
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見え方は「弱い赤」+個人差

1型3色覚(L錐体の機能異常)は、赤が暗い・茶系に寄るなどの傾向はあっても、程度は連続的で2色覚に近い例まで幅があります。

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検査は目的別に使い分け

スクリーニングは仮性同色表、程度はパネルD-15、型と確定はアノマロスコープが中核です。

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医療の色分けは事故要因になり得る

トリアージタグなど「赤/黒」識別は1型で不利になり得るため、形・文字・境界線など色以外の冗長化が重要です。


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1型3色覚 見え方とL錐体・比視感度

 

1型3色覚は、L錐体(長波長感受性錐体、いわゆる赤錐体)の「欠損」ではなく「部分的機能異常」に相当する先天色覚特性で、1型2色覚とは連続体の中で区別されます。

臨床で押さえるべきポイントは、1型では長波長側の比視感度が低下し、同じエネルギーの光でも赤系が相対的に暗く感じられやすいことです。

この「赤が暗い」は、患者の主観では「赤が黒っぽい」「赤が茶色っぽい」「赤い表示に気づくのが遅い」といった訴えにつながり、特に小さな点光・点滅・逆光・夕暮れなど条件が悪い場面で困りごとが増えます。

また、1型3色覚の“見え方”は単純な色置換では説明しにくく、個人差が大きい点が重要です。

参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2695153/

理由として、L/Mオプシン遺伝子の組換えで生じるハイブリッドオプシンの分光吸収特性に幅があり、その違いが異常3色覚の多様性として表現型に現れると整理できます。

参考)https://iovs.arvojournals.org/article.aspx?articleid=2802786

医療従事者が「色弱=赤と緑が同じに見える」と断定すると、患者側は「自分はそこまでではない/状況で変わる」と感じて説明が破綻しやすいので、「条件で困りやすい色がある」「暗さ・区別のつきにくさが起きやすい」という言い方が安全です。

1型3色覚 見え方と混同色・混同色線

先天赤緑系の色覚特性(1型・2型)の理解を早める概念が「混同色線」で、仮性同色表、パネルD-15、アノマロスコープはこの“混同が起きやすい方向”を基礎に設計されています。

混同色とは「見間違い」というより「同じ色合いとしてまとまりやすい色の集合」で、1型と2型で混同のパターン(線の向き)が異なります。

そのため、現場でのヒアリングは「赤と緑が同じ?」より、「茶・緑・灰の区別」「ピンクと灰」「水色とピンク」など、混同色線に沿った“具体例”で聞くほうが臨床的に有用です。

混同は“色相”だけでなく、“明度差が小さいと破綻しやすい”という形で生活上の問題になります。

例として、背景と文字の明度差が少ない赤系表示は、1型ではそもそも暗く感じやすく、結果として情報に気づくのが遅れる要因になり得ます。iovs.arvojournals+1​

医療者側は「色の名前」よりも「どの場面で、どの情報が取りにくいか(サイン、配線、検査紙、モニタ、薬剤ラベル等)」に焦点を移すと、対策が立てやすくなります。

1型3色覚 見え方の検査:石原・パネルD-15・アノマロスコープ

医療現場の説明で混乱しがちなのが「検査の役割の違い」で、スクリーニングと確定診断(型判定)と程度評価は分けて考える必要があります。

仮性同色表(例:石原表)は先天色覚異常の検出に広く用いられ、正常とそれ以外の振り分けに強みがあります。

一方で、異常が疑われた後に「程度」を見たいならパネルD-15が使われますが、軽度では“順に並べられてしまう(pass)”こともあるため、pass=困りごとゼロと誤解しない配慮が必要です。

パネルD-15は、色相環での近似が「隣同士」から「混同色線上」へ切り替わる境界を見る検査で、再現性が高いと説明されています。

型(1型か2型か)や確定診断の中核はアノマロスコープで、赤緑の混色で黄と等色させ、その等色域の位置と範囲から型を診断します。

実務的には「石原で要精査→必要に応じて分類表や程度評価→確定はアノマロスコープ等」という流れが推奨として整理されており、説明時はこの順序を提示すると納得が得やすいです。

(参考:色覚検査の体系・混同色線・パネルD-15やアノマロスコープの位置づけがまとまっています)

愛知県眼科医会「色覚の手引」PDF

1型3色覚 見え方と医療安全:トリアージ・表示・配色

医療安全の観点で重要なのは、色覚特性が「本人の困りごと」に留まらず、システム設計次第で“事故要因”になり得る点です。

大規模災害で用いられるトリアージタグの赤と黒の識別は、男性の一部で困難になり得ることが指摘され、現場側の想定不足が問題化しやすい領域です。

特に1型では赤が暗く見えやすい(比視感度の差)ため、黒との境界が曖昧になりやすいという理屈で説明できます。

対策は「色をやめる」ではなく、色以外の手掛かりを足して冗長化するのが現実的です。

現場で取り入れやすい工夫を、患者向け説明にも転用できる形で挙げます。iovs.arvojournals+1​

  • 境界線・縁取り(白線や太枠)を入れて領域を分ける。​
  • 文字情報を大きくし、カテゴリ名を併記する(色だけで判定させない)。​
  • 明度差を大きくする(淡い赤・淡い緑・パステル系の組み合わせを避ける)。​
  • 「赤は橙寄り」「緑は青・青緑寄り」など、混同しにくい色域へ寄せる。​

さらに、夜間・夕方・雨天など条件が悪いと信号灯が周囲光に紛れて気づきにくくなるというシミュレーションも提示されており、「環境条件×色覚特性」の掛け算でリスクが上がる点をチームで共有することが重要です。

1型3色覚 見え方の独自視点:説明が“代償能力”を育てる

検索上位で語られやすいのは「赤緑が苦手」「検査は石原」という話ですが、医療者が介入できる本質は“説明の質”です。

色覚特性のある人は、自分の感じている色と多数派の感じ方が違うと理解して初めて、色以外の手掛かりを使った判断(代償能力)が伸びる、と整理されています。

つまり診断名の告知よりも、「どの場面で起きるか」「どう回避するか」「周囲にどう伝えるか」をセットで伝えることが、実害を減らします。

医療現場での“伝わる説明”の型を、外来・産業医面談・学生相談に流用できる形でまとめます。pmc.ncbi.nlm.nih+1​

  • まず本人の成功体験を確認:「工夫して困らない場面」も聞き、強み(形・位置・文脈で判断できる等)を言語化する。​
  • 次にリスク場面を具体化:「小さいLED」「点滅」「薄い色」「赤黒」「地図・路線図」「検査紙」など“条件”を列挙して本人と照合する。​
  • 最後に環境調整を提案:配色変更が無理なら、ラベル、記号、文字、並び順、チェック手順で補う。​

意外に重要なのが、当事者が「シミュレーション画像は2色覚前提が多く、異常3色覚の実感と合わない」と感じて“表明しづらくなる”問題です。

そのため、説明時はシミュレーションを「完全な再現」ではなく「起こり得る混同の方向性を示す参考」と位置づけ、本人の経験を優先して調整すると、信頼関係が崩れにくくなります。

(参考:先天色覚異常の分類・比視感度・検査法の位置づけ、医療現場でのピットフォール例がまとまっています)

日本眼科医会(資料)PDF

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