致死率の高い感染症 劇症型溶連菌感染症と人食いバクテリア

劇症型溶連菌感染症は、主にA群溶血性レンサ球菌によって引き起こされる重篤な感染症で、一般的には「人食いバクテリア」として知られています。この感染症は急速に進行し、致死率が30%から70%に達することがあります。

最近のデータによると、2023年には東京都内で147人の感染者が確認され、過去最多を更新しています。感染者の約30%が死亡しており、特に30歳以上の成人に多く見られます。

初期症状には、咽頭痛、発熱、全身倦怠感、筋痛などがあり、進行すると手足の腫れや壊死、多臓器不全を引き起こすことがあります。

感染は主に皮膚の傷口から進入し、飛沫感染や接触感染によって広がります。特に、傷口を介しての感染リスクが高いとされています。

感染初期には風邪に似た症状が現れますが、急速に悪化することが多いです。特に、手足の腫れや痛み、発熱が見られた場合は、すぐに医療機関を受診することが重要です。

エボラウイルス病は、エボラウイルスによって引き起こされる重篤な感染症で、致死率は50%から90%に達することがあります。感染者の体液を介して感染が広がります。

主に感染者の体液（血液、唾液、汗など）を通じて感染が広がります。特に、医療従事者や家族が感染するリスクが高いです。

狂犬病は、感染した動物の唾液を介して感染するウイルス性の病気で、致死率はほぼ100%です。感染後は症状が現れる前にワクチン接種が必要です。

狂犬病の予防には、動物へのワクチン接種と、感染の可能性がある動物に接触しないことが重要です。また、発症前にワクチン接種を行うことが効果的です。

SFTS（重症熱性血小板減少症候群）は、マダニに媒介されるウイルス性疾患で、致死率は約30%です。感染者は急激な発熱や消化器症状を示します。

マダニに対する注意が必要で、特に山や草むらに入る際は長袖・長ズボンを着用し、帰宅後は体をチェックすることが推奨されています。